ホイールナットの締め付けトルク ― 2014年04月09日
年末にパッソのタイヤを冬用(スタッドレスタイヤについてはこちらを参照)に交換しました。そのとき、クルマに付属のホイールレンチでホイールナットを緩めようとしたら、腕の力だけでは緩めることができませんでした。しょうがないので足で乗っかって、反動を付けながら緩めました。
これまでの経験では、腕の力だけでホイルナットを緩めることができていましたので、全体重をかけないと緩められないというのは、いくら高齢になって体力が衰えてきたとはいえ、どうも納得がいきません。
取扱説明書によると、既定の締め付けトルクは103Nmとなっています。ホイールレンチの腕の有効長を25cmとしたとき400N(≒40kgf)の力を加えたのに相当します。一般的には、緩めるときのトルクは締め付けトルクよりは小さい(参照はこちら)ので、40kg程度の力を入れれば確実に緩めることができる筈です。
ホイールレンチに全体重をかけ、さらに反動をつけないと緩まない状態になった原因としては、以前に締め付けたときに必要以上のトルクをかけたとか、ネジ部がサビなどで固着していたといったことが考えられます。
しかしながら、最近の整備工場やタイヤショップでは、トルクレンチを使って締め付けトルクをきちんと管理しているようですので、やみくもに締め付けすぎたという可能性は低いようです。また、ナットを外したときにはネジ部にサビなどの固着要因がないことを確認していますので、固着の可能性も考えられません。
となると、「自分が思っている以上に私の腕力が低下していると認識すべきなのだろう」と考えるしかありません。そこで、自分の体力低下をカバーするための“スペシャル・ホイールレンチ”を手作りで製作することにしました。腕の長さを延ばしたホイールレンチです。ホームセンターで程良い太さのパイプを購入し、昔使っていた車両用のホイールレンチに接続して腕の長さをこれまでの倍(約50cm)にしました。
これまでの経験では、腕の力だけでホイルナットを緩めることができていましたので、全体重をかけないと緩められないというのは、いくら高齢になって体力が衰えてきたとはいえ、どうも納得がいきません。
取扱説明書によると、既定の締め付けトルクは103Nmとなっています。ホイールレンチの腕の有効長を25cmとしたとき400N(≒40kgf)の力を加えたのに相当します。一般的には、緩めるときのトルクは締め付けトルクよりは小さい(参照はこちら)ので、40kg程度の力を入れれば確実に緩めることができる筈です。
ホイールレンチに全体重をかけ、さらに反動をつけないと緩まない状態になった原因としては、以前に締め付けたときに必要以上のトルクをかけたとか、ネジ部がサビなどで固着していたといったことが考えられます。
しかしながら、最近の整備工場やタイヤショップでは、トルクレンチを使って締め付けトルクをきちんと管理しているようですので、やみくもに締め付けすぎたという可能性は低いようです。また、ナットを外したときにはネジ部にサビなどの固着要因がないことを確認していますので、固着の可能性も考えられません。
となると、「自分が思っている以上に私の腕力が低下していると認識すべきなのだろう」と考えるしかありません。そこで、自分の体力低下をカバーするための“スペシャル・ホイールレンチ”を手作りで製作することにしました。腕の長さを延ばしたホイールレンチです。ホームセンターで程良い太さのパイプを購入し、昔使っていた車両用のホイールレンチに接続して腕の長さをこれまでの倍(約50cm)にしました。
このスペシャル・ホイールレンチを使うことにより、タイヤ取り替え作業が比較的楽にできるようになる筈です。あとは、既定トルクに相当する力(約20kgf)の感覚を身に付ける訓練をすればオーケーです。この訓練には体重計を利用することにしました。体重計に手を押し付けて、約20kgとなる力の入れ方を体得しました。
スペシャル・ホイールレンチを用意し、既定トルクで締め付ける訓練も行ったので、いよいよパッソのタイヤ交換作業です。いざ始めようとしたら、思いがけない問題に遭遇しました。
ホイールナットのサイズ(対辺寸法)がスペシャル・ホイールレンチと異なることが分かったのです。スペシャル・ホイールレンチが対辺寸法19mmのナット用なのに対し、パッソのホイールナットは21mmだったのです!
私は、小型車のホイールナットはみんな同じサイズだと思い込んでいたのですが、メーカーごとに異なるんですね。まったく迂闊でした。やむを得ずタイヤ交換作業を後回しとし、21mmナットに対応可能なスペシャル・ホイールレンチを別途用意することにしました。
今度はホイールレンチの改造ではなく、私が若い頃にクルマの重整備をするのに購入したソケットレンチセットを利用することにしました。最近ではこのソケットレンチを使うことは滅多になくなり“お蔵入り”の状態だったので、この際有効活用しようと思いついたわけです。
腕の長さを55cmに改造したスペシャル・ホイールレンチはこんな感じです。ベースがソケットレンチなので、ソケットの差し替えによりどんなサイズのホイールナットにも対応可能です。
腕の長さを伸ばすのに、パイプ棚用の部品をホームセンターで購入しました。また、握りの部分を太くするために、プラスチック製のパイプ用継ぎ手も用意しました。かかった費用は200円ほどです。
加えて、ソケットレンチセットを取り出したついでに、エクステンションとクロスバーを組み合わせ、ホイールナットをクルクル回すときに使う“T字レンチ”も用意しました。
加えて、ソケットレンチセットを取り出したついでに、エクステンションとクロスバーを組み合わせ、ホイールナットをクルクル回すときに使う“T字レンチ”も用意しました。
車両に備え付けのL型のホイールレンチでナットをクルクル回そうとすると、バランスが悪いので回す途中で外れてしまうんです。このようなときには“十字レンチ”を使うと良いのですが、わざわざ購入するのももったいないので、手持ちの工具で対応したというわけです。
新たに用意した“スペシャル・ホイールレンチ”と“T字レンチ”を使い、パッソのタイヤをスタッドレスから夏タイヤに交換しました。スペシャル・ホイールレンチにより、ホイールナットを緩めたり締め付けたりするのを腕力だけで楽に行うことができました。また、ホイールナットをクルクル回すときにT字レンチを使うことにより、気持ちよく回し込むことができました。
このように、体力の衰えをカバーするために用意した工具の使用感はなかなかGOOD!であり、今回の試みは成功だったといえます。
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参考までに、後日ホームセンターで“トルクレンチ”や“十字レンチ”の価格を調査しました。私のイメージでは、トルクレンチは1万円を超すだろうと想像していたのですが、意外にも4千円程度で売られていました。また、十字レンチは千円以下で売られていました。
「こんなに安いのだったら、買ったほうが手っ取り早かったかも.....」と少々ガッカリした心境になりましたが、ネットショップでトルクレンチを調べてみると、やはりピンからキリまであるようです。安物は2千円台から販売されている一方、品質が良さそうなものは数万円もするようです。
ちょっとユニークなものとして“トルクレンチアダプター”なるものがネットショップで目に入りました。デジタル表示器にトルク値が表示される機器で、ソケットレンチの途中に噛ませて使うみたいです。5千円程度で買えるようです。