自動販売機に住所表記? ― 2014年09月07日
先日、あるテレビ番組で「自動販売機に設置場所の住所が表示されている」ということが取り上げられていました。事件や事故などで緊急通報する際に、場所を正確に通報できるようにするための配慮なのだそうです。
自動販売機に住所表示してあるなんて知らなかったので、散歩コースにある自動販売機で確認しました。確かに住所表示用のシールが貼ってあり、そのシールに住所が書いてありました。
自動販売機に住所表示してあるなんて知らなかったので、散歩コースにある自動販売機で確認しました。確かに住所表示用のシールが貼ってあり、そのシールに住所が書いてありました。
私が確認した範囲では、必ずしもすべての自動販売機に貼ってあるわけではなさそうです。30箇所以上の自動販売機を確認したところ、住所表示がなされていたのは7割程度でした。
また、同じ場所に複数台設置してあるところでは、その中の1台だけに貼ってあるパターンが多いようです。まれに、並んでいるすべての自動販売機に住所表示してあるケースもありました。
自動販売機に住所表示するようになった経緯についてネットで調べたところ、一般社団法人 日本自動販売機工業会および一般社団法人 全国清涼飲料工業会のHPに掲載されていました。以下に同HPの説明の要点を引用させていただきます。
*緊急通報しようとした場合、そこの住所が分からなくて困ったという声が多い。
*電柱やビル壁面などに住所の表示板が見られるが、町名までの粗い表記が多く、
また設置場所が網羅されているわけではない。
*全国で約250万台設置されている自動販売機を活用すれば、
それなりに社会貢献できると考えられる。
*社会貢献の目的で自動販売機に「住所表示ステッカー」を貼ることにし、
2005年1月から開始した。
私が調べた範囲では、すべての自動販売機に貼ってあるわけではないようです。また自動販売機を設置する場所として、利用者が多そうな場所を選定しているので、あらゆる場所に設置されているわけではありません。
緊急通報する際、その場所を通報するためには「電柱の識別記号を知らせるのが良い」とよく言われています。電柱ならよほどの山奥でもない限り設置されていますので、場所を特定するのには良い手掛かりになると言えます。
また、電柱ほど網羅されているわけではありませんが、以前のブログで紹介しました「道路標識(規制標識)に表示されている場所コード」も、通報の際に利用できる可能性が高いと思われます。(詳しくはこちら)
上記二者に表示されている認識記号や場所コードの意味は一般に人には理解できないのに対し、自動販売機の住所表示ステッカーには住所そのものが表示されているので、通報者にも理解できる点が大きな特徴だと言えます。
せっかく社会貢献の配慮がなされているので、自動販売機に住所表示ステッカーが貼ってあることを頭の片隅に留め置いて、緊急通報する機会があった場合にはうまく活用したいものです。
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