歩道を塞ぐクルマが怖い!2015年09月17日

歩道が整備された道路を散歩していると、時々とんでもないクルマに遭遇します。道路に面した店舗などから道路に合流しようとするクルマが歩道を完全に塞いでしまうんです。

これだけだったら、よく遭遇する場面なのですが、車道に出ようとしているそのクルマが店舗等の駐車場から勢いよく車道ギリギリまで飛び出してくるんです。それも歩道上の歩行者や自転車をまったく気にしている様子はなく、合流しようとしている道路上のクルマしか注視していないんです。

もっとも悪質なのは、駐車場から歩道を横切る前からずーっと道路上の右側からくるクルマしか注視しておらず、そのままの視線で道路ギリギリまで進行するんです。まるで「歩道上の歩行者や自転車は自分が車道に出るまで待機するのが当然」といった態度です。
 
歩道を塞ぐクルマ

上の図は、車道へ出ようとしているクルマの左側から歩行者が近づいているのに、ドライバーは左側をまったく見ないまま右側から来るクルマだけに注目して、駐車場から道路ギリギリまで移動している状態を示した例です。

このような状態において、歩行者は「ドライバーは歩道の手前で止まって歩行者をやり過ごしてくれるだろう」と思って歩き続けると、そのドライバーは歩行者を認知していないので、ぶつけられることになります。

歩道が整備された大通りを安心して歩いていると、このような場面に時々ですが遭遇します。目の前をクルマが横切ったので思わず飛び退き、ドライバーを見ると全く歩行者のほうを見ないままクルマを動かしているんです。注意を促すために、そのクルマのボンネットを掌で叩くと、ドライバーがようやく歩行者を轢きそうになったことを認識するみたいです。

これまで遭遇した例を振り返ると、なぜか分かりませんが、そのような行動をするドライバーには女性が多いみたいです。

その一方では、宅配便や運送会社などのプロドライバーの場合には、駐車場から道路に出る場合、歩道の手前で一旦停車して歩道上の人や自転車を確認しますので、安心して歩道を通行できます。歩道の手前で止まり、歩行者がいる場合には歩行者の通行を優先させるドライバーに対しては、自然に感謝の会釈をし急いで通過するような行動をとってしまいます。

前述した「歩道上の歩行者を意に介さないドライバー」に対して、警察官が摘発や指導をしている場面を見たことはないので、教育による効果はあまり期待できそうにありません。マナーの悪い運転を続けた結果、歩行者事故を起こしてしまって初めて自分の運転マナーがいかに悪かったのか知ることになるのだと思います。

なので、すべてのドライバーがプロドライバーのような運転マナーを持つようになることはあまり期待できません。そこで、歩行者が安全に歩道を通行するための自衛手段について考えてみました。あまり効果は高くないかもしれませんが、次のような通行方法にすれば少しは安全性が向上するのではないかと考えられます。

それは、歩道が整備されたところを歩行者が通行する場合には、できるだけ左側の歩道を通行するという方法です。
 
自衛のための通行方法

上の図に示したように、駐車場から出ようとしているクルマのドライバーは、少なくとも右側からくるクルマの有無を見ようとするので、その視界内に歩行者が入ることになります。歩道を塞がれてしまった後では、歩行者は待機するしかありませんが、歩道を横切る以前だったら歩行者の存在を認識してもらえるという効果が考えられます。

それでも、「そこのけ、そこのけ」という意識のドライバーだったら、無理矢理歩行者が待機させられてしまうことになってしまいますが、少なくともドライバーが歩行者を認識しているという点で、前述した例より“安全”と考えられるのではないでしょうか。

ただし、歩道が整備されていない道路を歩行者が通行する場合には、左側を通行するというこの方法はお薦めできません。歩行者が路肩を歩いているとき、車道を通行しているクルマに後からぶつけられる可能性があるからです。いわゆる“背面通行中の歩行者への衝突”です。道路の左側を歩いていると、歩行者は後から接近しているクルマを認識しづらいので、よけることもしにくいのです。歩道が整備されていない道路を歩く場合には、「人は右、クルマは左」の原則を守るのが良いのではないでしょうか。

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ちょっと引いて考えてみれば、このブログに取りあげたような問題は歩行者の通行が少ない田舎の道路だから起こるのでしょうね。大都会のように歩行者が切れ目なく通行する歩道では、「そこのけ、そこのけ」とばかりに無理矢理横切っていくようなクルマを見たことがありませんので。

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