充電制御の作動確認2016年12月09日

以前のブログで、クルマの「充電制御システム」について紹介しました(詳しくはこちら)。充電制御システムの理屈は何となく理解できたのですが、実際はどういう作動をするのか興味があります。

幸い、我が家のパッソには充電制御システムが組み込まれているようですので、パッソを実験台にして簡便な方法で作動確認をしてみようという気になりました。

簡便な方法というのは、車室内のシガーライターソケットにデジタル電圧計を接続し、走行中の電圧変化を観察するというものです。ただし、自分が運転するとつぶさに観察できないので、少々遠くまで買い物に行く機会に便乗し、家内が運転中に助手席でじっくり観察しました。

我が家を出発してから暫くは、走行中の電圧はほとんど14.2vになっていました。
 
充電状態

信号待ちで停止しているときには、徐々に電圧が低下して13.9vほどになりますが、大きくは変動しません。「え~っ、本当にシステムが作動しているの?」と疑問に思いながら観察を続けていたら、30分ほど走行したとき突然電圧計が12.5vに変化しました。
 
充電休止状態

どうやら、スタートしてから暫くは充電不足を補うための充電が行われていたようです。ある程度走行して充電量が十分になると充電が休止状態になるみたいです。さらに観察を続けていると、充電休止状態になっている時間は数秒と極めて短時間で、まもなく元の14.2vに戻ってしまいます。そして再び充電休止状態となり、このようなON/OFFを繰り返すような作動をすることが分かりました。

このような短時間の充電休止により、どの程度の省燃費効果が得られるのか少々疑問に思われます。ただし、パッソに装着されているバッテリーは“充電制御対応型”ではなく、使用年数も3年半と寿命が近くなっていることが上記の作動状態に関係しているのかもしれません。

今回の試みで充電制御システムの作動を確認することができましたが、作動パターンについてはバッテリーの状態が大きく影響していることが考えられますので、本来の作動パターンとは異なるかもしれません。バッテリーを交換した後に再度挑戦してみたいと思います。

◆◆◆ 追記 ◆◆◆
バッテリーがへたっているかどうかの参考にするため、一晩放置した後にエンジン始動前の無負荷状態で電圧を確認しました。結果は12.3vほどであり、それほど悪くない状態だと思われます。

エンジン始動前・無負荷状態

さらに、エンジン始動前に前照灯を点灯したときの電圧も確認したところ、11.7vほどでした。

エンジン始動前・前照灯点灯

また、スターターを回しているときの電圧も確認しようとしましたが、残念ながらシガーライターソケットでは確認することができませんでした。


◆◆◆ さらに追記 ◆◆◆
上記のパッソにくわえて、ヴェゼルでも停止状態で確認をしました。結果は以下の通りです。

 ①エンジンOFF状態で無負荷 :  12.4v
 ②エンジンOFF状態でヘッドライト(ロービーム)ON : 11.9v
 ③エンジンOFF状態でヘッドライト(ハイビーム)ON : 11.7v
 ④エンジンON : 14.3v ⇒ 13.3v ⇒ 12.9v

エンジン始動前にヘッドライトON(ハイビーム)にすると、パッソとほぼ同じ電圧になりました。
また、エンジン始動直後は充電しているが、しばらくすると充電が休止状態に近くなるようです。

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