電力消費のモニター(その4) ― 2020年12月19日
消費電力のモニターとデータ蓄積ができる機器を製作し(詳しくはこちらとこちらを参照)、これまでにクラウドのサーバーに蓄積したデータを用いて「暖房器具を使い始める前と後の消費電力」について比較してみました。
次の図は、暖房器具を一切使っていない11月下旬の電力消費状況を表しています。約30秒間隔で消費電力の瞬間値をサンプリングし、蓄積した24時間分のデータをプロットしたものです。
次の図は、暖房器具を一切使っていない11月下旬の電力消費状況を表しています。約30秒間隔で消費電力の瞬間値をサンプリングし、蓄積した24時間分のデータをプロットしたものです。
日中の所々で1500W程度まで上がっているのは、電気釜や電子レンジ、掃除機などの消費電力が大きい家電を使ったことを表しています。
12月に入って、エアコンや石油温風ヒーターなどの暖房器具に加え、洗面台の電気温水器を使い始めました。その結果、次のように電力消費状況が大きく様変わりしています。
また、1日の消費電力の累計値を求め、暖房を使い始める前と後で比較すると、
となります。暖房を使うとおよそ倍くらいに累計値が跳ね上がることが分かります。
冬場の電力消費状況に関してもう一つ興味深いことが分かりました。暖房器具とは直接関係ないのですが、ここ数日の急激な冷え込みがあり、電力消費のパターンが次の図のように変わりました。
この図をみると、日付が変わってから起床するまでの電力消費パターンが2段になっているという特徴に気付きます。直接確認した訳ではないのですが、この「2段のパターン」は冷蔵庫の消費電力の影響と考えられます。気温がかなり低くなった場合には冷蔵庫内部の温度が下がりすぎないように制御する機能があり、その制御のために消費電力が断続的に大きくなるのではないかと推測されます。
以前に冷蔵庫の消費電力について調査したことがあり、その結果を本ブログで紹介しました。1年間調査した結果、冷蔵庫の消費電力が最も高いのは真夏ですが、厳冬期にも消費電力が大きくなることが分かりました(詳しくはこちら)。今回見つけた「2段のパターン」は厳冬期における冷蔵庫の消費電力と関連づけて考えれば納得がいきます。
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