電力消費のモニター (その8)2021年03月02日

本シリーズの前回のブログ(詳しくはこちら)では、「気象データを蓄積していないので、気温と消費電力の相関を確認できない」と諦めていましたが、その後ネットでいろいろ調べてみたところ、気象庁のホームページから「過去の気象データ」をダウンロードできることが分かりました(詳しくはこちらを参照してください)。

早速、居住地域の気温データをダウンロードして消費電力データと組み合わせて両者の相関を調べることにしました。

気温データとして“平均気温”、“最高気温”、“最低気温”を取りあげ、エアコンを本格的に使用していた12/1から2/28までのデータをダウンロードしました。気温の推移をグラフにすると次のようになります。
 
気温の推移

これに対応する期間の“毎日の消費電力”をグラフにすると次のようになります。
 
消費電力の推移

“平均気温”、“最高気温”、“最低気温”それぞれに対する消費電力を散布図にすると次のようになります。
 
気温に対する消費電力の散布図

いずれの図においても概観すると、「気温が低くなると消費電力が大きくなるという傾向」が見られますが、バラツキもけっこうあるようです。

そこで、直線回帰したときの回帰式および決定係数(R2)を求めてみました(図中の式と値を参照)。決定係数をみると最も高いのは平均気温の場合ですが、その値は0.45程度であり相関性が高いとは言えないようです。

毎日のデータを記録しているときには「かなり強い相関がありそう」と思っていたのですが、それほどでもないことが分かりました。ちょっと残念です。