フィットで気付いたこと (その1)2021年08月09日

我が家の買い物グルマとして購入した“フィットe:HEV”を使って気付いたことを、今後シリーズものとして本ブログで取りあげていきたいと思います。

フィットe:HEVでは、“電動ブレーキブースター”や“エアコン用電動コンプレッサー”といった新しいデバイスが使われています。今回はシリーズものの第1弾として、電動ブレーキブースターや電動エアコンコンプレッサーについて取りあげたいと思います。

従来のクルマでは、ブレーキブースターには吸気管負圧を利用する負圧式ブースターが多く使われており、またエアコン用のコンプレッサーはエンジンで直接駆動する方式となっていました。

しかしながら、フィットe:HEVは必要なときにしかエンジンを回さないというハイブリッド方式のため、従来の方式だと安定した吸気管負圧の供給が難しく、エアコンのコンプレッサーも常時運転ができないといった問題が生じます。

フィットe:HEVに限らず、エンジンが常時回っているわけではないハイブリッド車が多くなってきていることから、最近では上述した“電動ブレーキブースター”や“エアコン用電動コンプレッサー”の採用が多くなってきているようです。余談になりますが、トヨタ・プリウスPHEV(プラグイン・ハイブリッド車)では、冷房用だけでなく暖房用にも使えるよう「ヒートポンプ式エアコン」が採用されています。バッテリー走行が長時間できるプラグイン・ハイブリッド車ならではの方式だと思われます。電気自動車(EV)のことは詳しく分かりませんが、たぶんEVでも同様のエアコンを採用しているものと思われます。

話を“電動ブレーキブースター”や“エアコン用電動コンプレッサー”に戻します。我が家のフィットに備えられた“電動ブレーキブースター”や“エアコン用電動コンプレッサー”の写真を何とか撮ろうと試みたのですが、エンジンルームはこんな状態になっているため、写真に収めるのは無理と諦めました。
 
エンジンルーム

そこで、ネット記事から“電動ブレーキブースター”や“エアコン用電動コンプレッサー”のイメージ図を引用することにしました。

まず、電動ブレーキブースターですが、機能を説明するためのイメージ図が見つかりました。この図から、マスターシリンダーのピストンをモーターで直接動かす仕組みになっていることが理解できます。詳しくはこちらを参照してください。
 
電動ブレーキブースター

電動ブレーキブースターは、単に負圧式ブースターの代替ではなく、ブレーキアシストも含めて電子制御できるので、採用するメリットは大きいと思われます。

でも、実際に運転してみると負圧式ブースターとはブレーキのフィーリングが異なるようです。とくに微速走行時のブレーキコントロールが難しく、ついカックンブレーキになってしまいます。ディーラーに相談しても、対策の方法は今のところ無いみたいなので、ユーザーがこのブレーキ特性に慣れるしかなさそうです。

次に、エアコン用電動コンプレッサーですが、内部構造を説明した図が見つかりました(フィットの電動コンプレッサーと同様な構造かどうかは不明)。コンプレッサーとモーター、インバーターが一体化されているんですね。詳しくはこちらを参照してください。
 
電動コンプレッサー

従来のベルト駆動式に比べると、エンジンルーム内での配置の自由度が大きくなり、また全体がコンパクトになってメリットが多そうですね。実際に使ってみた印象としては、信号待ちなどの停止中の騒音がだいぶ抑えられ、かなり静かに感じます。エンジンがかかっている状態でもガソリン車より静かに感じます。

時代と共に自動車の内部構造がメカ中心から電子技術中心にどんどん変わってブラックボックス化してきています。素人が装置の外観をみただけではその内部構造や機能が理解できなくなってきており、新しい技術に興味のある人間にとっては少々淋しさを感じます。その昔はメーカー各社とも「新型車解説書」なるものを提供していて、その新型車解説書で新しい技術の概要を学んだのですが。。。。。

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