フィットで気付いたこと (その5)2021年09月23日

我が家の買い物グルマ“フィットe:HEV”で気付いたことを紹介するシリーズの第5弾です。今回は「補機用バッテリーの充電方法」について紹介したいと思います。

フィットe:HEVには、灯火器、ナビ・オーディオ機器、ワイパー、ホーン、エアコンなどの補機類を動かすための12vバッテリー(以下、「補機用バッテリー」)が搭載されています。従来のガソリン車の場合には、この補機用バッテリーの充電にオルタネーターが使われていましたが、フィットe:HEVにはオルタネーターが装備されていません。

では一体どうやって補機用バッテリーを充電しているのでしょうか。
そのヒントは、ホンダのウェブサイトの「テクノロジー/四輪/e:HEV | Hondaのパワートレーン技術」にありました(詳しくはこちらをご参照ください)。
 
2モーターの役割分担
                   ※ この図はこちらからの引用です

ここからは私の推測も含まれるのですが、どうやら駆動用の高圧電源ラインからDC-DC変換器を介して補機用バッテリーに充電がなされているようです。上記の解説によれば「エンジンで直接駆動される発電用モーターにより駆動用バッテリーおよび補機用バッテリーが充電される」とのことなので、エンジンがかかっていない場合には「駆動用の高圧バッテリーによっても補機用バッテリーに充電される」との解釈ができそうです。

実は、補機用バッテリーの充電方法について疑問をもったのは、アクセサリーモードにしてナビのセッティングなどを行っていたときなんです。従来のガソリン車だと、ナビ操作を10分程度連続して行うと「エンジンをかけて充電してください」という主旨のメッセージが出るようになっていたのですが、フィットe:HEVでは30分ほど作業を続けてもこのようなメッセージが出なかったので、「あれっ!不思議だな?」と思った次第なんです。

余談になりますが、エンジンで直接駆動する発電用モーターは通常の走行時には“発電機”の役割を果たしますが、エンジンを始動するときだけは“電動機”としての役割になるようです。なかなかうまいことを考えたものですね。