バンパー部のメクラ蓋 ― 2013年01月02日
これまで気付いていてもあまり気にしていなかったのですが、バンパーにメクラ蓋が付いているクルマがあります。
最近のクルマにはこのメクラ蓋のある車種が多いように思われるので、最近購入したパッソの取扱説明書を読んでみました。ちなみに、パッソのバンパーにはこのようなメクラ蓋が付いているんです。
最近のクルマにはこのメクラ蓋のある車種が多いように思われるので、最近購入したパッソの取扱説明書を読んでみました。ちなみに、パッソのバンパーにはこのようなメクラ蓋が付いているんです。
取扱説明書によれば、“故障などで牽引してもらうときに、このメクラ蓋を外して専用の牽引フックを取り付ける”のだそうです。クルマに備え付けられた工具等の中に牽引用フックとなる「アイボルト」が入っているとの説明もありました。下の写真で、先がリング状になったものが「アイボルト」です。
私の昔ながらの認識では、“牽引ロープを使うときには、エンジンがマウントされているサブフレームやロアアームに引っ掛ける”というものでしたが、最近ではだいぶ様変わりしているようです。
興味をもったついでに、最近のクルマでは牽引フックがどのようになっているのか現行の車種を中心に調べてみました。最近では、WEB上で大抵のクルマの取扱説明書を閲覧することができるので、こういうときには便利なんです。
●牽引してもらう場合のフック(フロント側)
最近のクルマは滅多に故障しないので、牽引してもらうことは非常に希だと思われますが、どのクルマでも万が一の事態に備えて牽引されるための設計上の配慮がなされているようです。すべての車種について調べたわけではないのですが調べた範囲で言えば、その配慮には2種類の方式があるみたいです。
圧倒的に多かったのは、バンパーのメクラ蓋を外し、備え付けのアイボルトを取り付けて「牽引用フック」として使う方式です。
もう一つは、サブフレームの下部に「牽引フック」を最初から取り付けておく方式です。この方式はミニバンなど比較的重量の大きい車種に使われているようです。
バンパーにメクラ蓋のある車種の場合、付属の工具袋に「アイボルト」が必ず入っていると考えて良いでしょう。念のため、自分のクルマを一度確認されるのが良いと思います。
●他車を牽引する場合のフック(リヤ側)
“牽引してもらうこと”よりもさらに希と考えられるのが、“他車を牽引すること”です。このためか、他車を牽引できるよう設計上の配慮がなされている車種は少ないみたいです。
他車を牽引できるとされている車種では、「アイボルト取り付け方式」と「備え付けの牽引フック方式」の2種類があります。ただし、いずれの方式でも自車よりも重量の小さいクルマの牽引が前提となっているようです。
これらの他に、“雪道などでスタックした場合の脱出用”として、後部床下に取り付けられたフックを使うことができるとされている車種があります。このフックは元々輸送時の固定用フックなのですが、可能とされている車種ではスタックからの脱出に使える程度に補強してあると思われます。スタックからの脱出用ということなので、「牽引用」ではなく「被牽引用」ということになります。
“他車を牽引できる”または“スタックからの脱出用に使用できる”との記述がない車両では、リヤ側に牽引ロープを引っ掛けることは想定されていないようです。もっとも厳しい注意書きとして、“フックの形状をしたものが付いているが、これは船舶輸送時の固定フックなので、トレーラ輸送時の固定や牽引などへの使用は不可”というのがありました。取扱説明書を読まないまま、フックらしいものがあるのでつい使ってしまいそうです。結果を考えると怖いですね。
★今回の調査で得られた教訓
「牽引」や「被牽引」など、日常的でないことをやる場合には、前もって必ず取扱説明書でしっかり確認しましょう!
「牽引」や「被牽引」など、日常的でないことをやる場合には、前もって必ず取扱説明書でしっかり確認しましょう!
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