冷蔵庫の消費電力推移 《最終編》2013年11月08日

買い替え前の冷蔵庫の消費電力調査を昨年5月に開始し、買い替え後も引き続き消費電力の調査を行ってきました。この間、以下のタイミングにおいて消費電力の調査結果を本ブログで紹介してきました。
 ・2012年7月28日……買い替え前の冷蔵庫の消費電力(3ヶ月経過時)
 ・2012年11月6日……買い替え前の冷蔵庫の消費電力(6ヶ月経過時)
 ・2013年2月5日……買い替え後の冷蔵庫の消費電力(3ヶ月経過時)
 ・2013年6月16日……買い替え後の冷蔵庫の消費電力(7ヶ月経過時)

冷蔵庫を買い替えてからちょうど1年が経過しましたので、本ブログでは、1年間の消費電力推移について最終編としてとりまとめたいと思います。なお、ここではこれまでと同様に、消費電力を表す単位として“年間消費電力換算値”を用いることにします。

◆消費電力の推移(買い替え前の冷蔵庫を含む)
2~3日ごとに測定した消費電力の積算値および時間の積算値から、年間消費電力相当の値に換算し、買い替え前の冷蔵庫(図中では“旧型370L”と表記)のデータも含めて消費電力推移のグラフを作成しました。
旧型との比較

このグラフをみると、旧型に対して新型の消費電力がだいぶ小さくなっていることが一目瞭然ですね。また、消費電力の変化幅は旧型のほうが大きくみえますが、最低値と最高値の比率でみると、両者とも2倍程度と同じレベルになります。

◆消費電力の推移(新型、月間平均値)
新型の冷蔵庫について、個々のデータから月間平均値を求め、この1年間の推移を棒グラフで表してみました。
月平均値の推移

棒グラフにすると、細かい変動が隠されて、季節ごとに消費電力がどのように変動するかがよくわかるようになります。ここで興味深いのは、消費電力がもっとも小さくなるのは真冬ではなく、4月と11月であるという点です。暑い季節に消費電力が大きくなるのは直感的に理解できますが、寒い季節でもわずかながら増加する傾向がみられるというのは面白いですね。

◆外気温と消費電力の相関
暑い季節には消費電力が大きく増加する傾向がみられることから、外気温との相関について調べました。調査にあたっては、NHKテレビのデータ放送で得られる居住地域の最低気温/最高気温を利用させていただきました。
データ分析の際には、外気温の指標として「最高気温」と「最低気温」のほかに、「最高気温+最低気温」の3種類を用いました。これは最高気温と最低気温の両方が消費電力に微妙に影響し合うことが考えられるためです。

5月下旬から11月上旬までに収集した結果をグラフにすると、次のようになります。
外気温との相関

3種類の指標のいずれでも、外気温に対する消費電力の傾向がきれいに出ています。その傾向は直線的ではなく指数関数的にみえるので、指数関数で近似してみました。3つの指標のいずれでも相関の強さを表す“Rの2乗値”が0.9前後とかなり高く、中でも「最高気温+最低気温」の指標だと相関が高くなるみたいです。これは、最高気温や最低気温のどちらか一方の影響で消費電力が変化するのではなく、両者が影響することを示しているといえます。猛暑日だと最高気温の影響が、熱帯夜だと最低気温の影響が強く出ると考えられます。図中の最も消費電力が大きいデータは猛暑日で熱帯夜だったときのものです。

温度と消費電力の相関をみる場合、外気温ではなく冷蔵庫周辺の室温を指標にすると、相関がもっと高くなるのでしょうね。

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約1年半にわたって調査した結果、以下のことが分かりました。
 *最近の冷蔵庫は宣伝文句のとおり、消費電力が大幅に小さくなっている。
 *年間消費電力のカタログ値が230kWhなのに対し、我が家における新型の実測値
   (1年間の累積値)は約260kWhであり、実態はカタログ値より13%程度大きい。
 *季節によって消費電力が2倍程度変動する。
 *消費電力が最小になる時期は、4月と11月である。
 *夏場の消費電力は、気温に対して指数関数的に増加する。