フィットで気付いたこと (その2)2021年08月16日

我が家の買い物グルマとして購入した“フィットe:HEV”を使って気付いたことを紹介するシリーズの第2弾です。メーター(マルチインフォメーションディスプレイ)の中に表示されている“高電圧バッテリー(動力用のバッテリー)”の状態表示について取りあげます。

メーターの左側に、高電圧バッテリーの充電状態がバーメーターで表示されるようになっています。取扱説明書には次のような図が載っています。これはあくまでもイメージ図なのだと思いますが、最初にこの図を見てしまうと、バーメーターがフルになっているのが標準状態のように勘違いしてしまいます。
 
メーター説明図
                    ※ 取扱説明書からの引用です。

でも実車のメーターを見ると違っています。通常の使用状態では、バーメーターの真ん中付近を行ったり来たりしています。
 
実車のメーター表示

このバーメーターに関して、取扱説明書では次のような説明があるだけです。

取扱説明書の説明
                       ※ 取扱説明書からの引用です。

よく考えてみると、バーメーターが中央付近を示しているのが標準的な状態であることが頷けます。もし高電圧バッテリーがフル充電状態が通常状態であるなら、回生制動による充電がこれ以上できないことになりますし、逆にフル放電に近い状態が通常状態なら、エンジン停止でのモーター走行がほとんどできないことになります。

というように考えると、「高電圧バッテリーの充電状態はメーターの真ん中付近で上下しているのが通常の状態」と理解するのが正しいと思われます。願わくばユーザーが正しく理解しやすいように、取扱説明書のイメージ図や説明をもう少し丁寧にしていただきたかったと思います。

ここで、少々脱線してしまいますが、高電圧バッテリーを強制的に充電する方法を発見しましたので、誤った使い方かも知れませんが参考までに紹介したいと思います。

その方法とは、ブレーキを踏んだ状態で“POWERスイッチ”を押し、その後シフトレバーを“Pレンジ”のままでアクセルペダルを目一杯踏み込み続けます。その状態で10秒以上経過するとエンジンがかかってアイドリングよりもやや高めの回転数でエンジンが回り続けます。

この状態では、高電圧バッテリーを強制的に充電していますので、どの程度のペースで充電がなされるのか数分間バーメーターで確認しました。およその見当で言えば1分間で1目盛りほどの充電がなされるようです。

さらに、一旦POWERスイッチをオフにした後、再度オンにしてエアコンをかけると(外気温度は30℃以上)、エアコンの電動コンプレッサーで高電圧バッテリーを放電している状態になります。このときの放電のペースは、1~2分間でバーメーター1目盛りが減るといった感じです。

このような充電と放電をやってみると、高電圧バッテリーの容量がどの程度かを実感(意外に少ない)することができます。

ちなみに、上述したエンジンを強制的に始動する方法は、強制的に充電するためではなく、排気ガスを測定する場合とか、エンジン整備後にエンジンを回して確認する場合とかのために用意されているようです。エンジンのオン/オフを任意にコントロールできないハイブリッド車特有の隠し機能だと思われます。

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