散歩を楽しむための遊び方 ― 2023年05月15日
散歩するとき、ただ黙々と歩くのではつまらないので、ワイヤレスイヤホンで音楽などを聴きながら歩いているのですが、それに加えて実利のある遊び方を考えました。
それは、道路を走行しているクルマのナンバー(4桁の数字)を英語で読み上げるというものです。例えば、次の写真に示すようなナンバーを見たら、“fifty-two thirty-one”と2桁ごとに区切って声を出して読み上げるんです。英語で西暦年を言うときに用いられている方法です。
英語表現能力がちっとも上達しない私としては、見た数字を日本語から英語に変換するのではなく、見たまま英語表記が頭に浮かぶようにしたいという願望からこのような遊び方を考えた次第です。
1年ほど前からこの遊びを始めたのですが、最初はなかなかうまくいきませんでした。英語の数字がなかなか頭に浮かばなかったり、読み上げている途中でクルマが通り過ぎてしまい、最後まで読み上げることができなかったりしていましたが、数ヶ月もしたら少しずつスムースに読み上げることができるようになってきました。
それでも、次々とクルマが流れてくると、読み上げが追いつかなくなることが多く、「目で数字を見たら直ちに英語で読み上げる」というスキルはまだまだといった状況です。
でも最近になって、この遊びにより英語で読み上げるスキルを向上させるという効果だけではなく、他にも幾つかの効用があることに気付きました。
その一つは、“短期記憶(註1参照)能力の向上”という効果です。最初は4桁の数字の上2桁を読み上げているうちに下2桁の数字を忘れてしまうことが多かったのですが、何ヶ月も続けているうちに何となく要領を会得したせいか、クルマが通り過ぎても4桁の数字が記憶にクッキリと残るようになりました。この短期記憶能力の向上は高齢者の老化防止に役立つと思われます。
もう一つあります。それは、“動体視力(註2参照)の向上”という効果です。先月、運転免許更新の前段階としての “高齢者講習”を受講しました。初めての講習だったのですが、講習では通常の“視力検査(静止視力)”のほかに、“動体視力検査”や“視野角検査”を行いました。結果として、静止視力や視野角については想定通りの一般的な値だったのですが、動体視力については0.2という値となり、「静止視力に対して動体視力はこんなに低下するのか」とショックを受けました。
考えてみると、走行中のクルマのナンバーを読み取るには、この動体視力が大変重要だったんですね。その後、動体視力のことを意識して走行車両と停止車両のナンバー読み取り易さを比べてみると、明らかに走行車両のほうが読み取りにくいことに気付きました。また、走行車両の速度が高いほど読み取りにくいことが分かりました。
つまり、散歩しながら走行中のクルマのナンバーを正しく読み取るには、動体視力がとても大事だったんですね。この遊びを続けることで動体視力が向上するのかは不明ですが、「動体視力の向上」あるいは「加齢による動体視力低下の抑制」を期待したいと思います。
最近になって、この遊びには上述したような効用があることに気付きましたので、今後もこれらの効用を意識しつつ楽しみながらこの遊びを続けようと思います。
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■ 以下の脚註は、ChatGPTを使って得られた情報の引用です。
【註1】 短期記憶(short-term memory)と長期記憶(long-term memory)は、認知心理学における基本的な概念です。短期記憶と長期記憶は、情報処理や認知の理解において重要な役割を果たしています。短期記憶は情報の一時的な保持を可能にし、作業メモリとしての役割を果たします。一方、長期記憶は、個人のアイデンティティ、経験、知識の形成に関与しており、私たちの日常生活の中で重要な要素です。
【註2】 動体視力(motion vision)と静止視力(static vision)は、視覚に関する2つの異なる概念です。動体視力と静止視力は、異なる視覚的な要素を強調しており、視覚体験を補完し合っています。動体視力は運動の感知と追跡に特化し、静止視力は物体の特徴の識別と認識に特化しています。両方の視力は、私たちが環境を理解し、物体や対象を適切に処理するために重要な役割を果たしています。
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