シェーバーの買い替え2014年08月17日

10年以上前に購入したシェーバー(電気ひげそり)は回転刃の充電式です。購入して暫く(数年間)は充電した後1ヶ月ほど使えたのですが、次第に充電間隔が短くなり、ついには充電しても数日間放置すると使えない状態になってしまいました。

もちろん、充電池には“メモリー効果”なるものがあることを承知しており、その対策をしても復活しなくなったことを確認しました。
従来のシェーバー

普通の人ならその時点で買い替えるのでしょうが、性格がひねくれている私は「刃はまだ使えそうなので、電源を安定させればもう暫くは使える」と考え、電源の安定化に取り組みました。

その方法は、「へたってしまった内蔵の充電池(ニッカド電池)を取り外し、代わりに乾電池を使えるようにする」というものです。

乾電池を使えるようにするため、汎用の電池ホルダー(単3型2本用)を購入してシェーバーの背中に取り付けました。内蔵の充電池は1.2vのニッカド電池1本なので、1.5vの乾電池を使うのであれば1本用のホルダーで十分な筈なのですが、モーターもへたってきた場合のことも考慮し、念のため2本用のホルダーにしました。老朽化して多少動きが悪くなっても強力な電源で無理矢理駆動しようというわけです。その結果、電圧過大によるトラブルが生じたとしても、ダメもとなので諦めがつきます。

2本用のホルダーにするメリットは他にもあります。ある程度消耗した乾電池でも2本を直列に接続すれば十分シェーバーを駆動することができるというメリットです。このような使い方をすれば、中途半端に消耗した乾電池でも完全に使い切ることができます。

電源部を改造したシェーバーはこんな感じになりました。
電源部の改造

見た目にはかなりごつい感じになってしまいましたが、使用する上では何の支障もなく、実用性は十分です。使用する電池をいろいろ試してみたところ、ある程度消耗した乾電池を使い切るのに大変有用であることが分かり、専ら乾電池の“使い切り”用として活用してきました。

このような電源部の対策をしながら何とか使い続けてきたシェーバーもそろそろ寿命のようです。このところ、刃の切れ味がだいぶ悪くなってきました。

古い機種をこれ以上いじり回してもあまりメリットがなさそうなので、新機種に買い替えることにしました。

これまでの経験から、「充電式は値段が高い割に、内蔵された充電池が最初にダメになる」ことが分かっているので、乾電池を使うタイプに拘りました。乾電池式でも新品の電池を入れたら1ヶ月程度は使用できるようであり、また電池を使い捨てることに抵抗があるならニッケル水素電池を使うこともできるらしいので、状況に応じていろいろ応用ができそうです。

乾電池方式は、充電方式に比べて安価なのが魅力です。充電式で有名ブランドのものだと数万円もするのに、乾電池式だと数千円で買えます。また、「乾電池式は、小型であること、電池が切れても簡単に入手可能なことがメリットであり、旅行や出張などでとても便利」といったユーザーの意見が多くあります。

ネットで調べたら、千円以下のものからあり、高くても3千円程度です。これまで使用していたのは回転刃だったので、今度は往復刃の方式を試してみようと思い、以下の機種を選定しました。
     【パナソニック ツインエクス ES4815P】
 
購入したシェーバー

電池を交換するときは蓋のロック部を90度回します。使用する乾電池は単3形2本です。
電池格納部

クリーニングするときや刃を替えるときは、このように外刃を簡単に外すことができます。刃の部分を水洗いすることができるみたいです。
刃部の分解

早速ヒゲを剃ってみました。

新品の電池を入れたら超高速で動きました。あまりに元気が良すぎるので、使い古しの電池(無負荷電圧1.3v程度)を入れるとちょうど良い感じの動きになりました。

これなら、1.2vのニッケル水素電池を使っても程良い速さに駆動できると思われます。乾電池を使い捨てるのに心理的な抵抗があるなら、単3形のニッケル水素電池を使うのが良いと思われます。

同じ充電池方式でも、内蔵型だと使用中に電池が切れたら充電するのに時間がかかるのでヒゲ剃りを暫く中断しなければならないのに対し、交換型にニッケル水素電池を使うと予備電池に替えればヒゲ剃りを続けることができます。もちろん、予備電池としてとりあえず乾電池を使うこともできるという柔軟性があります。

ちょっと話が逸れてしまいましたが、肝心のヒゲ剃り性能に関する所感を以下に要約します。
  ・往復方式の使い方に慣れるまで若干時間がかかった。
  ・十分な深剃りができ、剃った後の剃り残し感がない。
  ・飛び出した鼻毛を整えるような使い方もできる。

さあ、このシェーバーは何年間使えるでしょうか。この機種では替え刃がオプションで用意されていますが、大抵の場合、刃がダメになる頃には製造打ち切り年数になって入手できないであろうと思われます。