SSD導入のPCが不安定?!2014年05月10日

昨年末に、私が使っているデスクトップPCにSSDを導入しました。その結果、アプリケーションの立ち上げに要する時間が大幅に短縮され、使い勝手が大きく向上しました(詳しくはこちら)。
  ※ SSD……Solid State Drive の略称で、可動部分のない大容量記憶装置

SSDを使い始めてから5ヶ月ほどになりますが、この間にHDDを使っていたときには経験しなかった不思議な現象が時々生じています。

不思議な現象とは、あたかも「システムがSSDのデータを読み込もうとしたとき、SSDデバイスを見失ってしまい、先に進めなくなって立ち往生してしまう」と思わせられるような現象です。

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具体的には、以下のパターンの症状です。

【パターン①: システムの立ち上げ時】
電源をオンにした直後BIOSデータが読み込まれ、正常な場合にはその後にSSDからウィンドウズを立ち上げるためのデータを読み込みます。異常が生じた場合、この読み込み開始のタイミングでカーソルが点滅した状態になり、そのまま立ち往生してしまうのです。ソフトのアップデートなどで再起動したときにも同様な症状が出ることがあります。

この症状が出たときには、Ctrl+Alt+Deleteのキー操作で再起動すると次には正常に立ち上がるようになるのですが、まれに立ち往生を繰り返すことがあります。このようなときには、一旦BIOS設定画面に入ってSSDが起動デバイスとして認識されているかを確認します。BIOS画面でSSDが起動デバイスとして認識されていない場合には、再起動を繰り返すと起動デバイスが認識されるようになって正常な状態に復帰します。

【パターン②: 休止状態からの復帰時】
休止状態から復帰する際には、まずStorage Managerが認識した「Phisical Disks」が画面(下の写真)に表示されます。
StrageManager

この段階で起動ディスクが認識されていないと、上記のパターン①と同様な症状になります。起動ディスクが認識されていた場合でも、次に出てくる黒っぽい画面の下方に「Windowsを再開しています...」のメッセージが出た後、
休止状態からの復帰
ジェネリック背景画面に小さい文字で「Windowsを再開しています...」のメッセージ(次の写真)が出た直後に立ち往生してしまうという現象が時々生じます。
復帰画面

このような症状が出た場合には、キーボードやマウスの操作が一切受け付けられなくなるので、電源ボタンで強制終了して再起動することになります。再起動すると、途中で「復帰データの読み込みを続ける」か「新たに立ち上げ直すか」を訊ねるメッセージが出ますので、「復帰データの読み込みを続ける」を選択すると正常に復帰します。

【パターン③: スリープ状態からの復帰時】
スリープ状態から復帰するとき、正常な場合にはキーボードのスリープボタンの操作かマウスを操作することにより、デスクトップ画面に復帰します。異常が生じた場合、最初にキーボードやマウスの操作を受け付けて電源ランプがオン状態になるものの、いつまで待ってもデスクトップ画面に切り替わらず、真っ暗な画面のままで立ち往生してしまいます(映像信号が出力されない状態)。
また、スリープから復帰して画面が表示されるようになるのですが、「ようこそ」画面(次の写真)が出た段階で同じように立ち往生することもあります。
ようこそ画面

このような症状に陥ってしまうと、パターン②と同様、キーボードやマウスの操作が一切受け付けられなくなるので、電源ボタンの長押しで強制終了し、再起動することになります。この場合、休止状態からの復帰と異なり、通常の再起動と同様あらたにWindowsを立ち上げることになりますので、以前の状態に復帰することはできません。

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なぜこのような現象(症状)が出るのかについては、今のところ把握できておりません。ネット検索してこのような症状に関係した情報を探したところ、「マザーボードのSATAポートの最も若い番号にSSDを接続すると良い」との情報がみつかったので、試してみたところ改善の兆しはありませんでした。逆に「SATAポートの最も若い番号ではないところにSSDを接続する」という方法や、「SATAケーブルを交換する」という方法も試してみましたが、これも問題解決には繋がりませんでした。

素人考えの感覚的な話ではありますが、「私の使っているPCのマザーボードが5年前のものであり、最新型のSSDとのマッチングが良くないために、読み込みの同期がうまくとれていないのかも?」といった印象です。

いずれにせよ、PCが全く使えなくなる状況ではないので、騙し騙し使うしかありません。そのうち、何かの拍子に対策の手掛かりが得られることを期待したいと思います。あるいは経済的な余裕ができれば最新型マシンに買い替えることがあるかもしれません。