SSDの導入2013年12月25日

現在使用中のパソコンを購入してから間もなく5年になります。そろそろ買い替え時かなとは思うのですが、新品を買い替えるほどの経済的余裕がないため、OSを最新のものに入れ替え、ハードウェアは必要最小限を部品単位で入れ替えるという改造方法について検討しました。

最新のOSはWindows8.1で、32ビット版と64ビット版の2種類が用意されています。OSをアップグレードするとしたら、できればメモリー容量が大きくできる64ビット版にしたいところです。しかしながら、いろいろ調べてみると現在の32ビット版Vistaから最新の64ビット版Windows8.1にはハードウェアの整合性の関係から入れ替えができないことがわかりました。

そこで次善の策として、最も改善効果が期待できるSSDを導入(HDDからSSDへの換装)することにしました。ネット上では、HDDをSSDに替えるとOSの立ち上がりやアプリケーションの立ち上がりが格段に速くなると言われているからです。

まずはSSDの購入です。ちょっと前までは容量128GBのものが主流だったのですが、最近では256GBが主流になっているみたいです。さらにその上には容量が512GBというものも出ているようです。OSを入れてアプリケーションやユーザーファイルもある程度保管するような使い方を前提にすれば、最低でも256GBの容量が欲しいところです。価格的にも256GBのSSDは2万円前後と背伸びすれば届きそうなレベルです。512GBは4万円弱であり、今回の性能アップの目的からすれば、少々投資額が大きすぎるので、256GBのSSDを購入することにしました。

つい2週間ほど前までは近所のパソコンショップで2万円を切る店頭価格だったのですが、年末に向け店頭価格がどんどん上がってしまい、2.3万円程度になりました。ネット通販でも同様の傾向と価格になっていました。そこで、ダメもとで近所の大型家電ストアに行って価格交渉したところ、2万円ジャストならオーケーとのことでしたので、即購入しました。

購入したSSDは、“CFD”というブランドのTOSHIBA製SSDです。型番は“CSSD-S6T256NHG5Q”です。以下は、左側が商品の箱で、右側が3.5インチ用マウンターに組み付けた外観です。SSD本体は薄っぺらい感じで、HDDに比べるとかなり軽量です。
購入したSSD

早速PC本体に組み込んで、これまで使用していた環境全体をクローン作成ソフトで引っ越ししようとしましたが、私が以前に購入した“Acronis Migrate Easy”というソフトはボリューム単位でクローンを作成するので、SSDよりも容量の大きいHDDからクローンを作成することはできませんでした。

そこで、パーティション単位でクローンを作成できるようなソフトをネットで探したところ、“EaseUS Todo Backup Free 6.1”というフリーソフトが見つかりました。ダウンロードして起動パーティションのクローンを作成し、SSDから起動したらバッチリ起動することができました。その後、ユーザーファイルを整理するなどして起動ディスクを極力身軽にしました。

SSDに換装した後、どの程度立ち上がり時間が短縮されたか確認しました。結果は以下のとおりです。
改善効果

電源ONからのシステム立ち上がり時間、シャットダウン時間、休止状態からの復帰時間はほとんど短縮していませんでした。スリープからの復帰時間は10秒ほど短縮したようです。

その一方で、アプリケーションの立ち上がり時間はかなりの改善効果がありました。上の表では比較的重たいPhotoshop LEの例だけですが、オフィスソフトやあらゆるアプリケーションで半分以下の時間に短縮された印象です。いろんなアプリケーションを次々と立ち上げながら作業する場合、サクサクと応答するのは実に快感です。

システムの立ち上げやシャットダウンに効果がみられなかったのは残念ですが、アプリケーションの立ち上げに比べて頻度が低いため、許容できる範囲だと考えることにします。

ところで、システムの立ち上げ時間が半分の時間で済むことがときどきあります。これはSSDに限らずに生じるみたいですが現時点で原因はよく分かっていません。今後その原因が何なのか注意してみたいと思います。