収獲を待つ蓮田2015年11月10日

一昨日の日曜日から天候が安定せず、雨が降ったり止んだりの状態が続いています。今朝も雨が降っており、これから回復するとの予報なのですが、路面状態を考えれば、止んだからといってすぐに散歩に出かける気にはなれません。なので、先日撮った写真をネタにしたブログを書こうと思い立ちました。


夏には青々としていた蓮の葉が枯れて、現在の蓮田は一面が茶色になっています。レンコンの収穫は8月後半頃から始まっているのですが、収獲していない蓮田はまだまだ沢山残っています。写真の茶色になっている蓮田はまだ収獲していないところです。
 
収穫前の蓮田

これから4月頃までに徐々に収獲していくのは例年通りです。レンコンの場合、コメや野菜などの農作物と違って出荷量を需要に合わせて調整できるのが大きな特徴です。蓮の葉が枯れてから次の芽が出始める4月末頃までは休眠状態となっているので、その間いつでも収獲できるんです。

ですから、ある時期に集中して慌ただしく収獲する必要が無く、需要や労働力に合わせながら収獲していけば良いわけです。また、蓮の休眠期には天候の影響も受けにくい、つまり元々水に浸っている状態なので大雨が降るなどしても作物の品質に影響しないという特徴もあるので、状況に応じて収獲を行えば良いというわけです。

このように約9ヶ月の長期間に渡って収獲できるという特徴があるので、レンコンは値崩れがしにくいようです。5月~7月の端境期(次期の植え付け)には品薄となり、この時期に出回るレンコンは“ハウス栽培”なので高値になりますが、この時期以外は比較的値段が安定しているんです。強いて言えば、年末の時期はお正月に備えて需要が高まるので多少値段が上がるようですが、端境期ほどには上がらないようです。


考えてみれば、レンコンのように年間を通じて農作業を平準化できる農作物って、ハウス栽培農業を除けば、ほとんどないですね。農作業を平準化できるメリットがありながら、稲作農業ほど農機具などの設備投資額が大きくないことから、一般的な稲作よりもはるかに利益率が高いようです。生産過剰にならない限り、蓮栽培農業はビジネスとして有望なのではないかと思われます。