燃料価格の下落2014年12月18日

今年の夏にピークとなったガソリン単価が秋になって下がり始めました。
次の図は、2012年9月からの我が家の給油記録からガソリン単価の推移をグラフにしたものです。
ガソリン単価の推移
8月頃から徐々に下がり始め、10月に入ると一気に下がりました。現在でも下がり続けています。

12月9日の店頭表示価格はこんなでしたが、
燃料価格141209

12月15日にはさらに下がりました。
燃料価格141215

きょうの散歩で、またまた店頭表示価格が下がっているのをみました。
燃料価格141218

ガソリンだけでなく、灯油単価も同じように下がっているのが分かります。昨年の今頃は97円だった灯油単価が現在では82円まで下がっています。おかげで、この冬には暖房をケチケチせずに済みそうです。


このような燃料価格の下落の背景には、原油価格の下落があるようです。WTI原油先物の日足チャートはこんな感じで下落してきています。
WTI原油先物のチャート

米国のシェールオイルの採算レベルが80ドル/バレルと言われていることから、10月のレベルが底値かなと思っていたら、あれよあれよと言う間に50ドル台まで下がってしまいました。

新聞報道等によると、中東産油国とりわけサウジアラビアが米国のシェールオイルの台頭を抑え、石油価格のイニシアチブを握ろうとして原油の減産を見送ったことや、中国の石油消費が伸び悩むという予測が、原油価格の下落の要因となっているようです。

背景がどうであれ、ガソリンや灯油の小売価格が下がるのは庶民感覚としては望ましいのですが、米国ではガソリン価格の下落によって日本のハイブリッド車の売れ行きが急激に落ちたという報道もありました。その分、大きなサイズのガソリン車の売れ行きが伸びているんだそうです。日本でもこれからそのような傾向になるのでしょうか。