フィットで気付いたこと (その21)2024年07月23日

久々に、我が家の買い物グルマ“フィットe:HEV”で気付いたことを紹介するシリーズのブログです。

「フィットのハイブリッドはアクセルレスポンスが良く静かなのがGOOD!」という印象で何となく乗っていたのですが、あるときふと「動力用バッテリー(リチウムイオン電池)の容量ってどれくらいなんだろう?」という疑問が湧き、カタログで調べました。しかしながら、カタログにはバッテリーの個数(セル数)しか記載されておらず、kWhの単位で表される容量については何も書いてありませんでした。

そこで、とりあえずカタログから得られたセル数の情報に基づき、ホンダのハイブリッド車(e:HEV)における車種とセル数の関係を整理してみました。ホンダのハイブリッド車のセル数は、以下の3種類になっているようです。

セル数

さらにいろいろな資料を調べてみると、リチウムイオン電池の1セルの電圧は約3.7Vであり、動力用電源電圧はこの電圧にセル数を乗じたもの(直列接続)になっているということが分かりました。つまり、セル数が異なるハイブリッド車は電源電圧も異なっているんです。今までハイブリッド車の電源電圧は同じだと思い込んでいたので新発見です。

電源電圧

余談になりますが、車両重量が1200kgほどのフィットと1500kgほどの新型フリードのセル数が同じというのは少々疑問に思われます。何とかコストを抑えたかったのでしょうが、せめてヴェゼル並みのセル数にしたら快適さがだいぶ良くなったのではないでしょうか。

閑話休題。結局、動力用バッテリーの容量(kWh)を直接的に知ることができませんでした。そこで、ChatGPTを使えば何か新しい情報が得られるのでは?と考え、ダメ元で「ハイブリッド車のバッテリー容量は?」とに質問したところ、次のような回答が得られました。

電源容量

この情報を用いれば、アコードの電源容量とセル数から逆算することにより“1セルの電源容量”の情報が得られると考えられます。

逆算式

逆算の結果、アコードの1セルの電源容量は約4.89Ahとなりました。フィットもアコードと同じバッテリーセルを使っていると仮定するなら、「フィットの電源容量は約0.86kWh」であろうと推定できます。

またまた余談になりますが、プラグインハイブリッド車や電気自動車(BEV)の電源容量を大雑把に括ると、プラグインハイブリッド車が10~15 kWh程度、電気自動車(BEV)が40~80 kWh程度となっているようです。ハイブリッド車の電源容量ってプラグインハイブリッド車のおよそ10分の1程度なんですね。