フィットで気付いたこと (その22)2024年07月30日

前回に引き続いて、我が家の買い物グルマ“フィットe:HEV”で気付いたことを紹介するシリーズのブログです。

今回のブログでは、トリップメータの自動リセット機能について紹介したいと思います。

フィットのトリップメータは、リセットの方法を「満タン給油時」「IGN OFF時」「手動のみ」のいずれかに設定することができ、我が家のフィットではTRIP Aを「満タン給油時」に設定してあります。
 
リセット方法の設定
                   ※ フィットの取扱説明書から引用

でも、あるとき「燃料がちょっとしか減っていないときに満タン給油しても自動的にリセットされない」という話を耳にしました。確かに、技術的には「システムは、燃料がある程度減っていないと満タン給油したと認識ができない」ので、満タン給油を判断するための閾値を設定しているのだろうと考えられます。

そこで、どの程度燃料が減っていると自動リセット機能が働くのかを実際に確認することにしました。

最初は、燃料計の目盛りが8まで下がったとき(走行距離は約275km)に満タン給油しました。給油前のメータ表示はこのようになっていましたが、
 
#1給油前

満タン給油後には、燃料計・走行距離・平均燃費・航続可能距離がリセットされていました。
 
#1給油後

次に、燃料計の目盛りが9まで下がったとき(走行距離は127km)に満タン給油しました。
 
#2給油前

給油後IGN ONにして10秒ほど待つと、燃料計の目盛りは10にリセットされましたが、走行距離・平均燃費・航続可能距離の表示は給油前のままでした。
 
#2給油後

どうやら、燃料計の目盛りが9まで下がった状態だとトリップメータの自動リセット機能が働かないようです。ただし、燃料計だけは満タン状態にリセットされるようです。

そこで、このときは手動リセットのスイッチ操作によりTRIP Aのデータを強制的にリセットしました。その結果、メータ表示は次のように変わりました。
 
#2手動リセット

走行距離および平均燃費はリセットされましたが、航続可能距離は給油前のままになっていました。

強制的にリセットしても航続可能距離がリセットされなかったことについてはナゾですが、以前のブログ(詳しくはこちら)で紹介したように、航続可能距離の算出アルゴリズムはけっこう複雑になっているようですので、強制リセット後に単純にある一定の値が設定されるという訳ではないみたいです。

考えてみれば、航続可能距離というのはトリップメータ(AまたはB)に直接関係はなく、燃料計が満タンにリセットされたときに連動してリセットされる性格のものなので、今回の試みで燃料計が満タン状態にリセットされたタイミングで航続可能距離もリセットされれば納得できるのですが、どうやらそうでもなさそうというところがナゾです。

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最後に蛇足になりますが、ディーラーの担当者から聞いた話です。
燃料が残り少なくなると燃料残量警告灯が点灯するようになっているのですが、この警告灯が点灯した場合も「燃料を補給して点灯条件以上の燃料残量(5.3L)になれば消灯する訳ではない」みたいです。

例えば燃料切れになってJAFを呼んだ場合には、ガソリンスタンドまで走行するのに必要な量を補給してくれるのですが、その場合には燃料残量警告灯が点灯したままになることがあるようです。では、どれくらいの燃料を補給すれば消灯するのかについては、実際に確認していないので分からないのですが、満タン給油すれば問題なく消灯する(当たり前!)ものと思われます。