携帯電話の歩数計2012年07月30日

散歩を始めた頃は30分程度で近隣地区を一回りする程度でしたが、最近では1~2時間と行動範囲が大きく広がっています。

また、散歩の際には携帯電話を持ち歩くようにしています。何か不測の事態が生じたときの緊急連絡用です。この携帯には歩数計の機能が付いており、散歩終了後に計数値をチェックすると、散歩のモチベーションが大いに高まります。

この歩数計では、「通常歩行」と「いきいき歩行」の2種類測定できるほか、「いきいき歩行時間」も記録できます。通常歩行ではのんびりした歩き方でも計数されますが、いきいき歩行ではシャキッとした歩き方だけを計数するようになっているようです。

携帯電話の歩数計

歩数計を使い始めた頃は、画面に表示される計数値をそのまま鵜呑みにしていたのですが、「いきいき歩行の歩数」と「いきいき歩行の時間」から計算される1分あたりの歩数が140歩/分程度になり、実際に歩きながら簡単にチェックした110~120歩/分という私のペースよりも大きめになるようです。

こうなると、この歩数計によるあらゆる測定データに疑問が生じてきます。
そこで、散歩のついでにこの歩数計を校正することにしました。


校正には、250mごとにキロポストが設置してあるサイクリングロードをを利用しました。250mの区間ごとに実際の歩数(頭でカウント)と歩数計の計数値を記録し、6区間で実施しました。6区間で測定した結果の平均は以下のとおりです。
 (1)実際の歩数: 352歩
 (2)通常歩行の歩数: 429歩
 (3)いきいき歩行の歩数: 406歩
この結果から、実際の歩数に対して歩数計ではだいぶ多めに計数されていることがわかります。


さらに、携帯電話の歩数計にパラメータとして設定する歩幅についても検討しました。上記(1)の結果を用いて平均歩幅を求めると以下のようになります。
  ● 実際の歩数から算出される歩幅:0.71m

歩幅は歩き方によって変化すると考えられるので、「のんびり歩行」と「大股歩行」の2種類について追加で測定しました。上述の250m区間の複数区間で測定した歩数(頭でカウント)からそれぞれの平均歩幅を求めると以下のようになります。
 (1)のんびり歩行の場合: 約0.70m/歩
 (2)大股歩行の場合:   約0.75m/歩
歩き方によって歩幅が変わるのは当然ですが、私の場合には1歩が0.70~0.75mの範囲に入ることがわかりましたので、携帯電話の歩数計には中間の72cmを設定することにしました。


ところで、「携帯電話の歩数計ではなぜ多めの歩数が出るのか?」について、取説を読み直すなどしていろいろ考えてみました。

考えられる要因としては、散歩中の携帯電話の収納場所が挙げられます。
確認の意味で、これまでの収納場所であったズボンのポケット(横)に対し、シャツの胸ポケットに収納した場合についてチェックしてみました。

結果として、シャツの胸ポケットに収納すると、実際の歩数にほぼ近い数値が出ることがわかりました。

この歩数計にはいろいろ振り回されてしまいましたが、“携帯電話の収納場所が適切ではなかった”ということに尽きるようです。


最後に、毎日の散歩における「いきいき歩行の歩数」のグラフを掲載します。これは、収納場所を適切に切り換えた後のいきいき歩行の歩数を表すグラフです。

歩行記録のグラフ

私の場合、散歩における歩行速度は約5km/hと算出されます。決して速いとは言えない歩行速度ですが、むきになって早足で歩こうとすると長続きしないような気がするので、従来のペースで散歩を続けようと思っています。