風呂用水栓の修理2013年10月12日

我が家の風呂用水栓は、家の新築当初から調子が悪かったのですが、騙し騙し使って早20年以上になります。

風呂用水栓は、カランとシャワーが兼用になっているタイプで、次の図の中央部のような形状をしています。
水栓の外観
手前の丸いハンドルは出水/停止用で、右に回すとカランから、左に回すとシャワーから水が出ます。右端にあるハンドルは水温調節用で、給湯器の設定温度を高温にしていた場合でも水栓内部のサーモモジュールにより、このハンドルで調節した温度以上のお湯が出ないように自動調整されます。
 

以下、この水栓のこれまでにあった不具合です。

《冷水の出が悪い》
家の新築当初からあった不具合です。温度調節ハンドルをお湯側にすると普通の水量が出るのですが、冷水側にするとチョロチョロしか出ない状況でした。冷水側だと、水の流量が不足して風呂掃除などにはとても使えないくらいでした。

住宅メーカーの保守担当者に診てもらったところ、水栓接続部までは十分な水圧と流量があるので、配管の問題ではなく水栓の特性によるものとのことでした。つまり、水栓の実力がこんなものだという説明だったんです。

このように言われてしまうと後はどうしようもないので、温度調節ハンドルを冷水側より水量が多い温水側にして風呂掃除などに使っていました。でも冷水の勢いがこんな状態なのはどうしても納得できなかったので、最悪の場合には水栓を買い替える覚悟で、自分で水栓を分解して修理を試みました。

まず、水栓本体の左側にあるメクラ蓋を外してみました。すると、中に比較的強くて長いバネが一本入っているだけでしたので、ここは関係なさそうです。

次に、水栓の回りをじっくり観察してみると、背面にメクラ蓋が2個付いているのを発見しました。これを開けてみると非常に目の細かいフィルターが入っており、このフィルターを取り外してみると細かい砂がいっぱい詰まっていました。

冷水の出が悪い原因は“フィルターの目詰まり”だったんですね。フィルターを掃除した後の水の出は快調そのもので、“これまで我慢しながら使っていたのはいったい……”という気持ちでした。たぶん、家の新築時に配管工事をしたとき、配管内のクリーニングが不十分なまま水栓を接続してしまったのがこの不具合が生じた原因だと思われます。

《水温調節ハンドルの動きが悪い》
家を建築してから15年くらい経った頃から、水温調節ハンドルが動きが悪くなりました。ハンドルが固くなって動かすのにかなりの力を要するようになったんです。また、動きそのものも、新品のときは“ヌルヌル”とした感じだったのが、“ゴリゴリ”とした固い感じに変わってきました。

水温を調節するたびにこの悪い動きと格闘する必要があり、ついには堪忍袋の緒が切れて“自分の責任で何とかしよう”という気になりました。

水栓の分解を始める前に、「動きが悪いのは可動部の潤滑が悪くなったからなのだろう」と想定し、予め水栓用の“シリコングリース”を用意しました。ちなみに、このシリコングリースはホームセンターの水栓コーナーで売られているのですが、小指くらいの大きさしかないチューブ入りで、なんと1,500円もするんです。

分解できるところをすべて分解したら、内部は結構複雑な構造でした。温度調節ハンドルにより動くネジ状の部品の摺動部が原因しているのだろうと見当を付け、シリコングリースを塗布しました。せっかく分解したのに、写真を撮り忘れてしまいました。写真で紹介できないのが残念です。組み上げて温度調節ハンドルを動かしてみると、まあまあ動きが改善されているので、しばらく様子を見ることにしました。

温度調節ハンドルの動きが改善されたのも束の間で、数ヶ月もすると再度動きが悪くなってきました。ネットで調べてみると、「このような不具合が生じた場合には温度調節用のサーモモジュールを交換するしかない」との記事がありましたので、部品を取り寄せて交換することにしました。

水栓本体は“TOTO製”だったので、TOTOメンテナンス(株)に電話して部品をお願いしました。1週間ほどで部品が入荷したとのことで、自宅まで届けてくれましたが、現在使用中の水栓とは完全互換ではないので、分解して部品を組み合わせて使うしかないとの説明でした。組み合わせの仕方を説明してもらおうとしたら、担当の方が気の毒に思ったらしく、サービスで交換作業をやってくれるというのでお願いすることにしました。担当者の方に感謝!です。

プロの方が交換作業をすると、あっという間の作業時間で済みました。この作業状況を撮影すれば良かったのですが、あまりの早業で写真を撮るタイミングを逃してしまいました。これも残念です。

交換後の温度調節ハンドルの動きは完璧で、まさに“ヌルヌル”という感じで動きます。これでしばらくは快適に使えると思います。ちなみに“サーモモジュール”の部品代は税別で6,700円でした。

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