散歩による地球一周旅行 《その16》2016年05月10日

現在位置の経度は“東経13.25度”で、イタリア・シチリア島南側の地中海の上です。今回のブログでは、シチリア島を中心とした地中海の島々について紹介したいと思います。
 
現在位置

シチリア島(シシリー島)は、現在位置から北に150kmほどのところに位置し、日本の九州の0.6倍、四国の1.4倍ほどの大きさの島です。地中海のほぼ中央に位置しており、地中海では最も大きい島になります。この島はイタリア領で、人口は約500万人です。

シチリア島の東部には、ヨーロッパ最大の活火山として有名な“エトナ火山”(標高3329m、世界遺産)があります。エトナ火山は世界で最も活動的な火山の一つであり、ほとんど常に噴火しています。ときには大きな噴火を起こすこともありますが、特別に危険な火山とは見なされておらず、数千人が斜面とふもとに住んでいます。
 
エトナ火山

シチリア自治州の州都“パレルモ”はシチリア最大の都市で、人口は約65万人です。街の風景はこんな感じです。
 
パレルモ

パレルモにも国際空港があるのですが、シチリア島第2の都市である“カターニャ”の国際空港のほうが利用客が多いようです。ちなみに、シチリア島には空港が8つもあるのだそうです。

現在位置からはだいぶ離れてしまいますが、シチリア島の北西にはイタリア領“サルデーニャ島”があります。サルデーニャ島はサルデーニャ自治州となっており、州都は南海岸の“カリャリ(カリアリ)”です。島の人口は約165万人です。
 
カリアリ

サルデーニャ島には“スー・ヌラージ”という世界遺産(1997年登録)があります。この遺跡は、先史時代の石造建築であるヌラーゲを代表するものとして評価されたようです。
 
スー・ヌラージ

サルデーニャ島の北には、フランス領の“コルス島(コルシカ島)”があります。コルス島は日本の広島県と同程度の大きさで、島のほとんどが急峻な山岳地帯になっています。このため人口は少なく、約30万人ほどです。この島は、ナポレオンの出身地として知られています。
 
コルス島

西海岸北西部のポルト湾は奇岩群で知られ、「ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾」として世界遺産に登録(2006年)されています。
 
ポルト湾

現在位置から東に100kmほどのところには、“マルタ島”があります。マルタ島は“マルタ共和国”を構成する島の一つで、1989年12月に米ソ首脳が会談し、米ソ冷戦の終結を宣言した「マルタ会談」が開催された場所として有名です。

マルタ島で最も大きな都市は、マルタ共和国の首都でもある“バレッタ”です。バレッタは島の東部にあり、市街は世界遺産(1980年登録)となっています。海岸沿いの入り江は美しい港の景観を創り出しており、密集した人家のある丘が特徴的です。
 
バレッタ

マルタ島を過ぎると暫くは上陸する機会がないので、このシリーズの次回では、イタリア本土を話題に採り上げたいと思います。


【註】 本ブログにおける写真や地図はGoogleマップからの引用です。
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