散歩による地球一周旅行 《その26》2016年11月19日

現在位置の経度は“東経51.31度”で、イランの首都“テヘラン”近くまで来たところです。また、カスピ海にもかなり近いところです。
 
現在位置

拡大した地図での現在位置はこのようになります。テヘランまで約50km、カスピ海沿岸まで約60kmの位置です。
 
現在位置_拡大

イランは国土面積が日本の約4.4倍とかなり広いのですが、東半分はほとんどが砂漠で無人地帯となっています。

テヘランは、北部にアルボルズ山脈がそびえ、同山脈およびイランの最高峰であるダマーヴァンド山(標高5,610m)から南西に66km離れた山麓に位置しており、標高が1200mほどになります。このため、夏の月平均最高気温は36℃を超え、冬の月平均最低気温は氷点下まで下がるようです。
 
テヘラン市街

テヘランは、人口が1200万人ほどであり、東京都の人口約1300万人に匹敵する大都市です。
 
テヘラン市街②

現在、テヘランで最も深刻な環境問題は大気汚染なのだそうです。これは、経済成長によって自動車が急増したことに加え、もともと内陸の盆地にあり、北をアルボルズ山脈に遮られているため空気が淀みやすいことが原因なのだとか。

空の玄関としては、2004年に開港した“エマーム・ホメイニー空港”という国際空港が、テヘラン市街地から30kmほど南下したところにあります。
 
国際空港

イランの北に面したところには“カスピ海”が広がっています。カスピ海は、中央アジアと東ヨーロッパの境界にある塩湖で、世界最大の湖です。名前は海となっていますが湖なんですね。カスピ海に流れ込む川は沢山あるのですが、水が流れ出る川はないのだそうです。カスピ海の面積は日本の国土面積とほぼ同じなんだとか、いかに大きいかが分かりますね。

この湖に接している国は、イランのほかに「ロシア連邦」「アゼルバイジャン共和国」「トルクメニスタン」「カザフスタン」があります。カスピ海は国際水域であり、湖上交通や交易が盛んに行われています。

カスピ海には多くのチョウザメ類が生息しており、なかでもベルーガ(オオチョウザメ)、チョウザメ、セブルーガ の3種が経済的価値が高く、その卵はキャビアとして加工されてます。カスピ海はキャビアの本場であり、ロシア・イラン共に名物として名高く、両国の重要な輸出品となっているそうです。

次の写真は、カスピ海沿岸にある“チャールース”という街(テヘランから100kmほど北上したところ)の風景です。
 
チャールースの街

カスピ海は、“北カスピ海”と“中カスピ海”、“南カスピ海”とに分かれ、性質が大きく異なります。

北カスピ海は大陸棚が発達していて非常に浅く、水深は5~6m程度となっています。また、北カスピ海は冬季に70cmほどの厚さまで結氷するのだとか。中カスピ海に入ると水深は急速に深くなり、平均水深は190m、最深部だと790mほどになります。南カスピ海は最も深く980mに達する地点もあるようです。


【註】 本ブログにおける写真や地図はGoogleマップからの引用です。
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