原油先物価格の続落とその影響 ― 2015年01月10日
昨年夏以来、原油先物価格の下落が続いており、よもやの50ドル/バレルを割り込むところまで進んでしまいました。今週末の終値は48ドル/バレルとなっています。WTI原油先物価格の推移は次のチャートのようになっています。
チャートでは48ドル台で一服しているように見えますが、さらに値下がりするかもしれないと予測する人もいるようです。
このような状況の中、原油価格の下落が始まってから懸念されていたことがあります。ついにその懸念が現実となったようです。今朝の新聞にこんな記事が載っていました。
シェールオイルの採掘が始まってから、シェールオイルは中東原油の価格上昇を抑える役割を果たしてきました。しかしながら、もし中東原油が大幅に値下がりするようだとシェールオイルが採算割れしてしまうことが懸念されていました。シェールオイルは70ドル/バレル前後が採算ベースと言われてきました。それが最近の下落で、その採算ベースを大きく割り込んでしまったので、シェールオイル採掘企業が破綻したというニュースです。
そのような負の側面がある一方で、ガソリンや灯油などの燃料小売り価格がどんどん値下がりしています。先月からの値下がり状況は次のようになります。
この図は、同じセルフスタンドの店頭表示価格を散歩の途中で撮影し、蓄積した写真を一覧にしたものです。この一月だけで、レギュラーガソリンが10%程度、灯油が16%程度値下がりしたことになります。すごい勢いですね。
でも、米国ではこの半年でガソリンが半額近くまで値下がりしているらしいです。それに対して日本では半年間の値下がり率が20%程度です。これは何が違うのかというと、日本ではガソリン税が含まれており、その割合が大きいため、ガソリン本体の値段が下がっても本体価格の下落率ほどには販売価格が下がらないんですね。
それでも、ガソリンスタンドのお兄さんの話によると、最近はガソリンの売れ行きが大変よく、嬉しい悲鳴が出るほど大忙しだそうです。
灯油については、ガソリンよりも値下がり率が大きく、この半年間で25%ほど下がっています。現在の灯油価格が維持されれば、この冬の暖房費がだいぶ軽減できるであろうと思われます。年金生活者にとっては大変けっこうなことです。


