有機ELテレビの難点 ― 2017年11月28日
今年の春に、東芝、ソニー、パナソニックといった国内大手メーカーから相次いで“有機ELテレビ”が発売されました。有機ELテレビは前評判が大変高く、私も興味がありましたので、散歩のついでに大型電気店の店頭で映像を見てきました。
確かに、液晶テレビより映像がきれいに見えますが、ど素人の私には全然違うといったほどではなく、何となく違うように思われるといった程度の違いでした。
確かに、液晶テレビより映像がきれいに見えますが、ど素人の私には全然違うといったほどではなく、何となく違うように思われるといった程度の違いでした。

※ この画像はこちらからの引用です。
新発売ということもあってまだまだ高価であり、私にとっては購入を考えられる価格レベルではありませんが、興味本位で従来の液晶テレビとのスペック比較をしてみました。すると、ちょっと面白いことが分かりました。
液晶テレビに対し、有機ELテレビのほうが消費電力が大きいんです。同じ画面サイズの55型を対象として消費電力を比較すると、次の表のようになります。
新発売ということもあってまだまだ高価であり、私にとっては購入を考えられる価格レベルではありませんが、興味本位で従来の液晶テレビとのスペック比較をしてみました。すると、ちょっと面白いことが分かりました。
液晶テレビに対し、有機ELテレビのほうが消費電力が大きいんです。同じ画面サイズの55型を対象として消費電力を比較すると、次の表のようになります。
スペック上の消費電力(最大)でみると2倍前後、年間消費電力量(実用に近い指標)でみると1.5倍前後になっているようです。
最近のスマホでは、消費電力が小さいということで“有機ELパネル”の採用が拡大しているようですが、大型テレビの場合には液晶パネルより消費電力が大きいという現状が難点となりそうです。
理論上は、液晶パネルよりも有機ELパネルのほうが消費電力が小さくなるというポテンシャルがあるのだそうですが、現状では技術的な課題がいろいろあって上記のような消費電力になっているようです。
ただし、今後の技術進展により液晶パネルより消費電力が小さくなる可能性がありそうですので、今後の技術進展に期待したいですね(詳しくはこちらを参照してください)。