郵便バイク ― 2014年03月08日
散歩の途中で、よく郵便配達のバイク(郵便バイク)をみかけます。

これまでは、郵便バイクをじっくり観察するようなことはなく、なんとなく「ホンダのカブが使われているのだろう」といった認識でしたが、あるとき近寄って観察したら、一般に市販されているカブとは違うことが分かりました。メーカー名の表示が目立たないようになっていて、郵便マークが大きく表示されています。
ネットで調べてみたら、郵便配達用のバイクは専用に開発されたものなんだそうです。最初はホンダが郵便配達専用車を開発し(「郵政カブ」の通称名)、後にヤマハ(「郵政メイト」の通称名)やスズキ(「郵政バーディー」の通称名)が参入したようです。現状では郵政カブが約6割を占めているとのことでした。
排気量としては、50cc、70cc、90cc、110ccがあるようです。排気量を識別する簡便な方法としては、ナンバープレートの色で見分けられるようです。(以下の情報は、“おきらく”さんから提供いただきました。おきらくさんに感謝です。)
白色…………50cc
黄色…………70cc、90cc
ピンク………110cc
普通免許(原付運転可)しか持っていない配達員は、50cc(第一種原付)が割り当てられるようです。第二種原付のほうは、最近では70ccや90ccから110ccに切り替わってきているようです。
ついでながら、郵便配達の人は1日にどれくらい走るのか、また乗り替えの時期についても調べてみました。
1日の走行距離は地域によってだいぶ違いがあるようです。都市部だと40~50km、郊外だと70~100kmほどになるらしいです。平均的には1日の走行距離が70kmぐらいになるそうです。
乗り替えるまでの距離としては10万kmが目安らしいです。年間300日ぐらい稼働するとして、約5年ごとに乗り替える計算になります。原付で10万km走るためには、頑丈な作りであることに加え、使用中のメンテもしっかり行う必要があるのでしょうね。
ちょっと話が逸れてしまいますが、「郵便配達の仕事ってかなり効率的に動き回らないと一日のノルマがこなせない」との書き込みが見つかりました。1分1秒を惜しんで業務をこなすためには、バイクの取り回し性などが大変重要になるのでしょうね。配達の様子を見ていると、サイドスタンドの使い方など実に見事なものです。“本当にご苦労様!”と頭が下がります。
それから、先日の大雪のときには、雪道に不慣れなこの地域の郵便配達員はだいぶ苦労されたようですが、雪国ではチェーンを装着したり、スパイク付きスノータイヤを履いたりするのだそうです。参考までに、“pliplo”さんから提供していただいた二輪車用のスパイク付きスノータイヤの写真を以下に掲載します(pliploさんに感謝です)。

学生の頃、私も二輪車用スノータイヤを使った経験があります。断面形状が四角なので、乾燥路でコーナリングのときに車体を傾けると不安定な挙動になったことが思い出されます。