灯油の備蓄と給油の方法2014年01月13日

ずーっと以前には、灯油をポリタンクから石油ストーブのタンクに給油するのに、プラスチック製の手動式ポンプを使っていましたが、この方法では以下のような問題がありました。
 ・手動式ポンプだと流量が小さいので、給油に時間がかかる。
 ・ポリタンクの底に、灯油が多少残ってしまう。
 ・手動式ポンプの耐久性が悪い。プラスチックにヒビが入り、
  エア洩れして使えなくなってしまう。
 ・給油の度にポリタンクの蓋を締めるには、手動式ポンプを出さなければ
  ならず、その際、手動式ポンプ内に付着した灯油が垂れてしまう。
 ・ポリタンクの蓋を締めないで手動式ポンプをポリタンクに入れたまま
  にすると、ポリタンクが倒れたときに灯油が流れ出てしまう危険性がある。

そこで、ポリタンクで購入してきた灯油を一旦備蓄タンクに移し、その備蓄タンクから石油ストーブ用タンクに給油する方法を考案しました。これまでに何回か改良を重ね、現在では上記の問題をすべてクリアした上で実用に供しています。

今回のブログでは、我が家における「灯油の備蓄と給油の方法」について紹介したいと思います。


(1) 灯油の備蓄タンク
ホームセンターなどで、灯油の備蓄タンクが販売されています。容量が100L程度のスチール製です。これはこれで良くできているのですが、価格が1~2万円と高価であるため、手作りで備蓄タンクを用意することにしました。

手作りで製作した備蓄タンクは以下のようなものです。
備蓄タンク

まず、備蓄タンクそのものですが、不要になった100Lのドラム缶を業者さんから無料で譲ってもらいました。表面にわずかなサビがあるものの、機能上はまったく問題なしです。

通常、ドラム缶は立てて使いますが、立てて備蓄すると「石油ストーブタンク」への給油がしにくくなり、ポリタンクからの給油における問題の解決にはなりません。

そこで、ドラム缶を横向きに設置できるような台座を木材で製作しました。ついでながら、この台座にはポリタンクの給油ホースなどの部品を収納するボックスも設けました。

ドラム缶には、口の大きい「給油口」と口の小さい「エア抜き口」があります。「給油口」のほうはポリタンクから移し替えるときに、「エア抜き口」のほうは石油ストーブタンクへ給油するときに使えるように工夫しました。

「給油口」の蓋に穴をあけ、配管用部品を使って給油ホースを接続できるようにしました(この理由は後述します)。また、「エア抜き口」には配管用部品がそのまま接続できますので、配管用部品の先に「ボールバルブ」を取り付け、石油ストーブタンクへの給油時の開閉バルブとして使えるようにしました。

石油ストーブタンクへ給油するときの「給油ホース」として、ホームセンターで見つけた“耐油性のホース”を、ボールバルブの先に取り付けました。実は、以前には身近にある水道用ホースを使っていたのですが、水道用ホースは耐油性がないため、1~2ヶ月ぐらいで硬化して使えなくなってしまうという失敗をしたんです。

ボールバルブによって「閉」状態にできるからといって、この給油ホースを開放状態にしておくと、給油ホース内に付着した灯油が垂れて周囲が汚れるし、また、給油ホース内にホコリが入ってしまいます。

そこで、石油ストーブタンクに給油するとき以外は、この給油ホースをドラム缶の「給油口」に接続しておけば、灯油の垂れやホース内へのホコリの進入などを防止できるというわけです。


(2) 灯油の移し替え
満タンのポリタンクから備蓄タンクへ灯油を移し替えるとき、そのまま手でポリタンクを持ち上げながら移し替え作業をすると、ポリタンクがそれなりに重く、またドラム缶の「給油口」が高い位置にあるので、けっこう苦労します。

そこで、楽に灯油の移し替えができるように、ポリタンクのスタンドを製作しました。このスタンドにより、それほど力を入れなくても移し替えができるようになりました。
ポリタンク用台座

ポリタンクから備蓄タンクへの灯油の移し替え手順は以下のようになります。
移し替えの手順


(3) 石油ストーブタンクへの給油
備蓄タンクに灯油が入っていれば、石油ストーブタンクへの給油はきわめて簡単です。落差により備蓄タンクから灯油が流れ出るので、石油ストーブタンクが満タンになるのを待ってボールバルブを閉じるだけです。
石油ストーブ用タンクへの給油

備蓄タンク内の灯油残量が少なくなった場合には、「嵩上げ」機構を使ってドラム缶の後部を持ち上げます。「嵩上げ」することにより、さらに2回程度の給油が可能になりますので、その間に灯油を購入するようにします。


回りくどいことをいろいろ書いてしまいました。
上述の(1)については、市販の備蓄タンクを購入すれば済むことであり、また(2)については、灯油の移動販売車から直接ドラム缶に給油してもらえば済むことなのですが、高価な備蓄タンクを購入するのがためらわれ、また移動販売車の灯油価格は割高になるという理由により、手作りで対応した次第です。あと、日曜大工を楽しむという理由もあります。

ところで、ドラム缶を横向きにしている関係上、最大でも移し替え口までしか灯油を入れられませんので、容量100Lのドラム缶なのですが、実質70L程度の容量になっています。もう少し工夫の余地があるかもしれません。

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