散歩による地球一周旅行 《その34》2017年09月06日

現在位置の経度は“東経104.13度”です。前回の「青海省(せいかいしょう)」から「甘粛省(かんしゅくしょう)」に入り、「蘭州市(らんしゅうし)」の中心部から東へ25kmほど進んだところです。
 
現在位置

甘粛省は中国大陸の北西に位置し、西に新疆ウイグル自治区、青海省、北に寧夏回族自治区、内モンゴル自治区、南に四川省、東に陝西省と接しています。
 
甘粛省

甘粛省の人口は2600万人ほどで、漢民族が大多数を占めていますが、イスラム教徒の回族が5%ほどを占めており、蘭州市はイスラム都市の観を呈しています。

甘粛省北西部の嘉峪関市には、嘉峪関(かよくかん)と呼ばれる “”があります。嘉峪関は周囲733mを高さ11mの城壁に囲まれ、内域は33,500㎡ほどです。黄土を版築でつき固めた城壁であり、西側は煉瓦を積み重ねてできています。

嘉峪関

嘉峪関には東西にそれぞれ楼閣(門楼)と甕城を持つ城門を備えられており、東を「光化門」、西を「柔遠門」と呼んでいます。関の南北は「万里の長城(英語名:the Great Wall of China)」とつながっています。
 
甘粛省の省都になっている「蘭州市」は海抜 1,600mにあり、市内を「黄河」が東西に流れています。市街地は黄河に沿って20kmに渡って細長く延びており、黄河には12の橋がかけられています。
 
市内の黄河

黄河は全長約5,464kmで、中国では長江(揚子江)に次いで2番目に長い川となっています。余談になりますが、“”という漢字は本来固有名詞であり、中国で「河」と書いたときは黄河を指すようです。これに対し、「」と書いたときは長江を指すみたいです。

市内を流れる黄河
 
甘粛省には中国最大級の石油埋蔵量があり、蘭州市は石油精製、石油化学、鉄鋼などの工業都市として発展して、中国10大工業都市の一つとなっているようです。

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 現時点で中国の半分ほど進みました。中国に入ってからこれまでは山岳地帯が続きましたが、これからは次第に都市が多い地域になるので、話題が多く見つかることを期待したいと思います。

【註】 本ブログにおける写真や地図はGoogleマップからの引用です。
    また、地域の情報はWikipediaからの引用です。