フィットで気付いたこと (その13)2022年06月03日

我が家の買い物グルマ“フィットe:HEV”で気付いたことを紹介するシリーズの第13弾です。

本シリーズの第11弾では、“航続可能距離”の算出方法についての検討結果を紹介しました。その後、引き続きデータ蓄積を行ってきたところ新たなことが分かりましたので、本ブログで紹介したいと思います。

前回給油(3月29日)してから今回給油までの航続可能距離の推移は次のようになります。
 
前回の推移

初期値設定モデル”による予測結果ではほぼ直線的に変化しているのですが、“メーター表示値”では実走行距離が150km付近以降は“初期値設定モデル”と同様な変化を示しているものの、給油後150kmまでは不自然な変化がみられます。

今回給油(5月16日)以降の推移もやはり同様に150km付近までは不自然な変化となっています。
 
今回の推移

そこで、“メーター表示値”の不自然な変化はどうして生じるのかについて考えてみました。

ガソリンを給油する際には、どこまで入れるかによって燃料残量が違ってくるので航続可能距離が変わると考えられます。これまでの経験では、最初のオートストップで給油を終えた場合と給油口ギリギリまで給油した場合では1.0L以上の違いが生じるようですが、燃料計のセンサーではこれらの違いを検知することができず、燃料残量の変化を検知できるようになるまで指示値はいずれも100%になります。

燃料計の指示値が100%になる状態であっても、給油の仕方により燃料残量が異なることから航続可能距離が変わることになります。このため基準となる時点で予測値(航続可能距離)を補正するようなアルゴリズムになっていると推定されます。

この“基準となる時点”として、燃料計のセンサーが燃料残量の変化を検知できる(メーター表示値が動き出す)時点が挙げられます。給油後の燃料計が100%を示す範囲であっても、実際にどのレベルまで給油されたのかを直接検知することはできないため、給油直後には暫定的に設定した燃料残量をメーターの表示値が動き出す時点を補正しているのだと考えられます。

余談になりますが、前回給油後に燃料計の指示値が90%に変化するまでの燃料消費量は約6.7L、今回給油後の場合にはやはり約6.7Lでした。これらの数値にはある程度の誤差を含んでいるので、両者が同じ数値になったのは偶然なのだと思われますが、「オートストップ以上に給油した場合、燃料計の指示値が変化し始めるまでの燃料消費量は6~7L程度」と推定されます。

~ ~ ~ ~ ~
以上の検討で分かったことを整理すると、以下のようになります。
 * 給油直後には、暫定的に設定した燃料残量から航続可能距離を算出する
 * 燃料計が動き出す時点で燃料残量を補正するアルゴリズムになっている

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