ハンドグリップ法 ― 2014年03月29日
先日、NHK総合の「ためしてガッテン」という番組で興味深い内容が紹介されていました。それは、“ハンドグリップ法”という高血圧の治療法です。
この治療法を始めたのはカナダのお医者さんとのことでした。具体的には、最大握力の30%程度の握力で2分間握る動作をし、その後1分間解放するという方法で、左右を2回ずつ行うのだそうです。
この治療法を始めたのはカナダのお医者さんとのことでした。具体的には、最大握力の30%程度の握力で2分間握る動作をし、その後1分間解放するという方法で、左右を2回ずつ行うのだそうです。
握力をかけることで腕の血管が圧迫され、次に解放されたときに“一酸化窒素”が血管内に生じて、その一酸化窒素によって血圧を下げる効用が得られるのだそうです。
この番組では、手を握るのに特殊な道具を使わず、タオルを丸めて代用する方法が紹介されていました。
このハンドグリップ法を毎日10分程度行い、1ヶ月続けたときの効果について番組で紹介されていました。多くの人が5~10mmHg程度血圧が下がり、最も効果が大きかった人は185mmHgから152mmHgまで下がったとのことでした。この結果は医学的実験で得られたとのことでしたので、たぶん統計処理などがなされているものと推測されます。
また、血管の柔らかさを表すFMD値という指標でみた場合、1%台だった人が6%台まで改善したという例も紹介されていました。FMD値とは、「安静にしている時の血管の直径と、腕を圧迫して圧力をかけた後の拡張時の血管の直径を比較し、どのくらい血管が拡張したかを%で表した値」のことで、この値が6%以上であれば正常なのだそうです。
私は最近血圧が高めであることを気にしていましたので、この治療法に大変興味をもちました。さっそく始めてみようという気になったのですが、毎日ハンドグリップ法を行うのにいちいちタオルを丸めるのが面倒だと思われるため、次の写真のような用具を手作りで製作しました。
材料は硬めの発泡ウレタンのようなもの(正確な名称は不明)です。強く握ると多少変形して力を吸収しますので、ハンドグリップ法に用いるにはちょうど良いかなと思われます。
この用具を用いて“ハンドグリップ法”を試してみようと思います。1ヶ月以上経過してからその結果を紹介したいと思います。
エアコンによる暖房費 ― 2014年03月31日
2月27日のブログでは「石油ストーブ暖房の灯油代をエアコン暖房の電気使用量に換算した場合」について、また3月10日のブログでは「エアコンを補助的に暖房用に使った場合の電気使用量」について紹介しました。
その後厳寒期は過ぎてしまったのですが、2月末から3月下旬までの約1ヶ月間はエアコンをメインとした暖房の試験運用を行いました。エアコンによる暖房のランニングコストが実際どの程度になるのか調べるためです。今回のブログでは、その調査結果と暖房費用に関する検討結果について紹介したいと思います。
◆エアコンの電気使用量
暖房器具の使い方としては、暖房の始めにはエアコンと石油ストーブを併用し、ある程度室温が上がった後はエアコンのみにしました。エアコンの設定温度は22℃とし、1日の使用時間は平均で8時間ほどでした。
その結果、試験運用期間(2/26~3/26の29日間)における電気使用量の増加は41kWhとなりました。この値は、昨年同時期(エアコンによる暖房なし)の電気使用量との差です。電気使用量はいろいろな要因で変動しますので、必ずしも昨年同時期との差がエアコン使用による増加分とは限りませんが、およその目安にはなると思います。
これを第3段階の単価(29.1円/kWh)で金額換算すると約1200円となります。細かいことを言えば2月は日数が少ないので、30日相当に換算した場合には数十円増えることになりますが.....
参考までに、エアコンの詳細仕様に記載されている「暖房時期間の消費電力」をみると、“1,023 kWh”となっていました。
その後厳寒期は過ぎてしまったのですが、2月末から3月下旬までの約1ヶ月間はエアコンをメインとした暖房の試験運用を行いました。エアコンによる暖房のランニングコストが実際どの程度になるのか調べるためです。今回のブログでは、その調査結果と暖房費用に関する検討結果について紹介したいと思います。
◆エアコンの電気使用量
暖房器具の使い方としては、暖房の始めにはエアコンと石油ストーブを併用し、ある程度室温が上がった後はエアコンのみにしました。エアコンの設定温度は22℃とし、1日の使用時間は平均で8時間ほどでした。
その結果、試験運用期間(2/26~3/26の29日間)における電気使用量の増加は41kWhとなりました。この値は、昨年同時期(エアコンによる暖房なし)の電気使用量との差です。電気使用量はいろいろな要因で変動しますので、必ずしも昨年同時期との差がエアコン使用による増加分とは限りませんが、およその目安にはなると思います。
これを第3段階の単価(29.1円/kWh)で金額換算すると約1200円となります。細かいことを言えば2月は日数が少ないので、30日相当に換算した場合には数十円増えることになりますが.....
参考までに、エアコンの詳細仕様に記載されている「暖房時期間の消費電力」をみると、“1,023 kWh”となっていました。
この値は暖房時期間のモデルとなっている10/28~4/14(169日間)における累積消費電力を意味しています。エアコン使用の前提条件としては、設定温度が20℃、運転時間が6:00~24:00の18時間となっているようです。
詳細仕様の累積消費電力を今回の使用条件(運転時間が8時間、運転日数が29日)と整合させたときの換算値は78kWhになります。試験運用期間の消費電力量(41kWh)は、詳細仕様に記載された消費電力量の約半分ということになります。
この理由として、今回の試験運用による消費電力量は石油ストーブを併用したことが大きく影響していたのではないかと考えられます。エアコンのみで暖房した場合の電気使用量は、今回の結果よりも多くなると考えるべきでしょう。たぶん、上記の詳細仕様に基づく値に近くなるのかもしれません。
◆石油ストーブとの比較
一方、この試験運用期間における灯油使用量は通常時期の半分程度でした。金額にすると約4千円分の灯油節約になった計算です。ただし、試験運用期間が厳寒期ではなかったことによる灯油消費の減少分も含まれていることも考慮に入れる必要があります。
外気温上昇などの不確定要素があるにしても、この違いは大きいですね。暖房を完全にエアコンに切り替えて石油ストーブを一切使わなかった場合には、電気使用量が今回の倍(詳細仕様に基づく値)程度になったと仮定しても、電気料金の暖房費分は約2500円/月にしかなりません。エアコンによる暖房の費用は、灯油の購入費(厳寒期だと約8千円/月)の3分の1以下ということになり、エアコンによる暖房がランニングコストの点ではかなり有利であることが分かります。
しかしながら、たとえエアコンのランニングコストが安くても、3月10日のブログで書いたように、反射型石油ストーブには捨てがたい良さがあります。ランニングコストのメリットだけで暖房をエアコンに切り替えるかどうか悩ましいところです。
◆年間償却費
暖房の費用としては、ランニングコストのみに関心が集中しがちですが、機器の購入費用(年間償却費)も考慮に入れる必要があるのではないでしょうか。
反射型ストーブについては購入費用を2万円程度、耐用年数を20年程度と想定し、石油温風ヒーターについては購入費用を3万円程度、耐用年数を10年程度と想定すると、年間償却費はそれぞれ千円程度・3千円程度になります。
一方、エアコンは購入費用が20万円程度、耐用年数が10年程度と想定すると、年間償却費は2万円程度になります
単純にいえば、年間のランニングコストに上記の年間償却費を加えたものがトータルの費用ということになります。参考までに、この冬における我が家の灯油購入実績に基づき、両者の“トータル暖房費用”を推定すると、以下のようになります。
《石油ストーブ》
*灯油購入費用(この冬の実績)……34,000円
*反射型ストーブの年間償却費……1,000円
*石油温風ヒーターの年間償却費……3,000円
◎トータル暖房費用 38,000円
《エアコン》
*試験運用の結果に基づく推定電気料金……13,000円
※前述の2500円/月×5ヶ月≒13,000円
*エアコンの年間償却費……20,000円
◎トータル暖房費用 33,000円
なんと! ランニングコストだけをみると圧倒的に有利であったエアコンが、トータル暖房費用でみた場合には石油ストーブに近い値になってしまいました。
しかしながら、エアコンは夏季の冷房用にも使用されますし、冷房の手段がエアコン以外にはありませんので、エアコンを暖房に使うかどうかにかかわらず、エアコンを購入することになります。したがって上述のように、単純に年間償却費を加えて石油ストーブと比較するというのは少々乱暴な議論かもしれませんね。