ヴェゼルがアイドリング不整に!2019年09月08日

今年5月に初回の車検を終えたヴェゼルが、最近になって赤信号で停止しているときなどに“アイドリング不整”が生じるようになってきました。アイドリングが安定せず、今にもエンストしてしまいそうな状態になるんです。

この状態で使い続けるのは不安なので、ディーラーに持ち込んで点検してもらいまいした。その結果は吸気バルブ周辺にカーボンが付着し、次第に付着物が大きくなったのが原因とのことでした。

なぜ、カーボンが付着したのかというと、クランクケース内の“ブローバイガス”が吸気ポートに入るのに4つの吸気ポートに均等に流れるのではなく、ある吸気ポートに偏っていたからなんだそうです。
   ※ ブローバイガス還元装置の詳細についてはこちらをご参照ください。

修理するにはシリンダーヘッドを外してバルブ交換する必要があるとのこと。また、ブローバイガス中のミスト状潤滑油を分離し、ブローバイガスが4つの吸気ポートに均等に流れるようにするための対策部品を追加することで、この症状は今後出なくなるとの説明でした。

エンジンを分解しているときに、整備工場にお邪魔して写真を撮らせてもらいました。特に汚れ(付着物)がひどかったのは#3エンジンの吸気バルブでした。写真左側の2本が#3エンジン用、右側の2本が#4エンジン用の吸気バルブです。#4エンジン用のバルブもある程度の汚れがありました。
 
吸気バルブの状態

なお、シリンダーブロックやピストンのほうは特に問題はなかったようです。
 
シリンダーブロック側の状態

すべての吸気バルブを新品に交換し、次の写真の対策品を取り付けて修理完了となりました。
 
対策部品

整備担当の方の説明通り、今後このような症状が出ないことを祈りたいと思います。

そう言えば、以前に買い物グルマのパッソでも同じような原因によるエンストが起こったことがありました。その際には薬品で汚れを除去し、エンジンのコンピュータのデータを書き換え、シリンダーヘッドカバーを交換して対策したように記憶しています。

現在のエンジンはシリンダー内直接噴射方式(直噴エンジン)が多いことが、今回のような症状の発生要因になっているらしいとの話もあるようです。ただし、直噴エンジンのすべてにこの症状が出るわけではないみたいです。最近のエンジンは非常にデリケートな設計になっているので、素人が下手にいじることは避けるのが賢明なようです。