ノートPCの不調対策と性能改善2015年03月13日

子どもが使用しているノートパソコン(ASUS X55U, Windows8.1)に異常が生じたので、ここ数日間で対策を試みました。ついでに、内蔵のHDDをSSDに換装して、性能アップを図りましたので、本ブログで概要を紹介したいと思います。


ノートパソコンの異常とは、ある日突然にマウスの右クリックが効かなくなり、右クリックした途端に一瞬画面が黒くなり、その後デスクトップ画面に戻るというものです。文書作成などの作業においては、右クリックを使うことが多いので、右クリックが使えなくなると大変不便になります。

◆原因究明の試み①:システムの復元
今回の異常はシステム関連のどこかのファイルが壊れたことに起因しているのではないかと考え、OSに備えられている「システムの復元」機能を使って、異常が生じる前の状態に戻すことを試みました。

その結果、「システムの復元」機能を使っても、どうしてなのか不明ですが、以前の状態に戻すことはできませんでした。

◆原因究明の試み②:セキュリティソフトのアンインストール
パソコンの動作状況をいろいろ調べていたら、右クリックの異常のほかに、セキュリティソフト(Norton Internet Security)が開けなくなっていることに気付きました。これだとセキュリティ機能が正常に働いているのかどうか確認しようがありませんし、ウィルス定義ファイルを手動で更新することもできません。

そこで、まずはセキュリティソフトをアンインストールしました。さらに、アンインストールした状態で、右クリック異常に変化がみられるかどうか確認しました。

その結果、アンインストールした状態では、右クリックが正常に機能することが確認できました。どうやら、右クリック異常の原因はセキュリティソフトにあったようです。

◆対策:セキュリティソフトの再インストール
これまで使用していたセキュリティソフト(Norton Internet Security)がなくとも、ウィンドウズには最低限のセキュリティ機能が組み込まれているので大丈夫なはずなのですが、最低限の機能しかないのが不安です。

やはり、これまで通りNorton Internet Securityを再インストールしておきたいので、オリジナルのCD-ROMから再インストールをしようとしたところ、“システムに適合しないので、インストールできません”とのメッセージが出てしまいました。

ノートパソコンを購入したときには、このオリジナルのCD-ROMでインストールできたのですが、現時点ではできなくなっているようです。どうやら、Windows Update等によりOSがアップデートされた結果、CD-ROMに入っているNorton Internet Securityのバージョンと適合しなくなってしまったと考えられます。

そこで、シマンテックのホームページから最新版をダウンロードしてインストールを試みました。今度はうまくインストールできました。あとは、以下の作業を行うことで復旧作業は完了です。
  (1) セキュリティソフトのプロダクトキーの入力
  (2) ウィルス定義ファイルの更新
  (3) クイックスキャンの実施

◆不調対策のまとめ
今回の不調の原因は、ある時点でセキュリティソフトがOSと適合しなくなったことにあったようです。セキュリティソフトにも新しいバージョンを確認する機能があるのですが、ソフト本体のアップデートの有無をこまめにチェックしなかったことが災いを招いてしまったようです。

これまでの経験によると、多少アップデートせずにいても、今回のような異常が発生することは滅多にないのですが、今回はたまさか悪いことが重なってしまったようです。システム関連やセキュリティ関連のアップデートについては、まめに行うべきですね。


●HDD⇒SSDへの換装
このノートパソコンは廉価版だけあって、“サクサク”という動きにはほど遠い性能です。私が使っているデスクトップ型パソコンに比べると、あらゆる点で応答が悪く使っていてイライラしてしまいます。

そこで、せめて少しだけでも性能改善ができるならという思いで、内蔵のハードディスクドライブ(HDD)をソリッドステートドライブ(SSD)に換装することにしました。

実は、デスクトップ型ではすでにSSDに換装しており、その効果が絶大なことを確認済みなので、ノートパソコンでもそれなりに性能アップが期待できると思ったんです。

購入したのは、Transcend製の容量256GBのものです。
SSDの化粧箱

デスクトップ用に購入したとき(詳しくはこちら)と比べ、だいぶ価格が下がっており、ネット通販で1.2万円ほどで購入できました。

ノートパソコンの場合、ドライブが1台しか内蔵できないので、現在使用しているHDDの内容をそっくりSSDに移すには、SSDを外付けのドライブとして接続する必要があります。そのため、SSDを外付けドライブとして接続するための“2.5インチHDDケース”も併せて購入しました。ノートパソコンには、USB3.0のインターフェースが備えてあるので、USB3.0のHDDケースを購入しました。価格は意外なほど安く、千円ちょっとで購入できました。
HDDケースの化粧箱

HDDケースにSSDを組み込んだ状態は、こんな感じです。
SSDをケースに組み込んだ状態

ノートパソコンに組み込まれていたHDDからSSDにボリューム単位でクローン作成しました。USB3.0のインターフェースを使った割には、クローン作成に意外なほど多くの時間(2時間以上)がかかりました。

クローン作成後、ノートパソコンの本体からHDDを取り外し、代わりにSSDを組み込みました。「どうか無事に立ち上がりますように!」と祈りつつ電源を入れたところ、無事にシステムが立ち上がりました。これで換装作業は完了です。

SSDに換装した後の性能アップについては、およそ以下のような印象です。
  *システムの立ち上がりについては、やや向上した程度
  *アプリケーションの立ち上がりについては、格段に向上
  *インターネット利用時の通信速度については、大幅に向上
一応、SSDに換装した効果はそれなりに得られた模様です。パソコン全体の応答が劇的に速くなるためには、やはりCPUの性能アップが必要みたいですが、それは欲張り過ぎというものですね。

●USB3.0に関する参考情報
パソコン本体から取り外したHDDについては、今後バックアップ用として活用予定であるため、今回購入したHDDケースに組み込みました。ところが、USB3.0のポートに接続してもシステムがHDDを認識できないという症状が発生してしまいました。SSDのときには問題なく認識していたのですが........不思議です。

試しに、USB2.0のポートに接続したところ、HDDを正常に認識できました。USB3.0のポートだとなぜHDDを認識できないのでしょうか。これまた不思議です。

原因をいろいろ探ってみたところ、USB3.0で動かそうとすると消費電力がUSB2.0よりは大きくなるらしいということが分かりました。今回購入したHDDケースはバスパワー型なので、パソコンのUSB3.0ポートへの供給電力が不足していたためHDDを認識できなかったものと考えられます。

ちなみに、セルフパワー型のUSBハブの仕様を調べたところ、USB2.0のハブでは供給電力が500mA以下なのですが、USB3.0のハブでは900mAと強化されていることが分かりました。

取り外したHDDをバックアップ用としてUSB3.0ポートに接続して使うためには、セルフパワー型のUSB3.0ハブを介するか、セルフパワー型のHDDケースを新たに入手する必要がありそうです。

起床直後の血圧への影響要因2015年03月17日

昨年の9月27日のブログでは、“起床直後の収縮期血圧(最高血圧)”と“居住地域の最低気温”との相関について紹介しました(詳しくはこちら)。

このときの血圧変化に関する内容は、「最低気温が下がると起床直後の最高血圧が上昇する傾向がみられる」というものでした。さらに、その傾向を直線近似することにより、「最低気温が10℃下がると血圧が8mmHgほど上昇する」という変化の程度も知ることができました。


この結果を得た後、「外気温に応じて最高血圧が変化するのなら、室内温度との相関を調べればもっと直接的に影響が出て高い相関を示すのでは?」と考え、起床直後の血圧測定に併せて“起床時の室内温度”も記録することにしました。

昨年の9月からこの3月まで記録したデータから、“起床時の室内温度”に対する“起床直後の最高血圧”をグラフにすると、次のようになります。
室温に対する最高血圧

残念ながら予想したような結果にならず、室内温度が低くなると最高血圧が高くなる傾向が何となくあるように見えるものの、明確な傾向を見出すことはできませんでした。

昨年の冬には、起床時に石油温風ヒーターのみをタイマー作動させて起床前に部屋を暖めていましたが、暖房能力が不足していたことから外気温が低いときには起床時の室内温度が7℃くらいまで下がることがありました。一方この冬には、石油温風ヒーターに加えてエアコンをタイマー作動させたので、外気温がかなり低いときでも室内温度は10℃を下回ることがありませんでした。このようなタイマー暖房を強化した影響もあったのかもしれません。


この冬の或る日に、起床直後の最高血圧に影響を与える要因として、“ストーブにあたって身体を温めること”があるのではないかと閃きました。起床直後に血圧を測定してから、石油温風ヒーターの温風に30秒程度あたってから血圧を測定すると、最高血圧がガクンと下がることに気付いたんです。

温風にあたって身体を温めれば、血管が拡張して血圧が下がるということは十分考えられます。

そこで、2月の下旬から3月の中旬までの間、以下の要領でデータを蓄積しました。
   (1)  起床直後に1回目の血圧を測定
   (2) 1回目の測定後、20~30秒ほど温風にあたって身体を温めた直後に測定
   (3) 2回目の測定から3~5分経過し、室温に身体が慣れた頃に測定

        ※ いずれの測定も、温風のあたらない場所で実施

結果は、残念ながらすべて予想通りではなく、日によってバラバラでした。そんな中でも、予想通りの傾向を示した典型例が何例かありましたので、次の図で紹介したいと思います。
暖を取ったときの血圧変化

典型例として示したのは、起床直後は最高血圧が高いが、身体が温まった直後には大きく下がり、室温に身体が慣れた頃にはある程度上昇するという傾向です。

測定したすべてがこのような傾向にならなかったのは、ほかの変動要因の影響を受けたのかもしれません。血圧というのは非常にデリケートなので、ちょっとしたことでけっこう大きく変動します。例えば、同じ測定条件で何回か繰り返し測定したとしても、あまり変化しないときもあれば、測定のたびにどんどん値が変化していくときもあるようです。また、心理的な動揺や緊張があった場合に血圧が高くなるのはよく知られた現象です。


今回の試みでは注目に値するような結果が得られず、言い訳に終始してしまった感があります。これに懲りず、今後も興味を持ったことに対しては科学的なアプローチを試みたいと思います。

我が家の庭 《3月度》2015年03月20日

今週はだいぶ気温が上がり、春らしい陽気が続きました。そのせいか、庭の植木や草花も活動を始めたようです。

2月下旬のブログ(詳しくはこちら)で紹介した“アセビ”は満開の状態です。
 
アセビの木

アセビの花

レンギョウ”は、蕾がだいぶ膨らんできました。開花までもうすぐです。
 
レンギョウの蕾

草花類も花が咲き始めています。毎年最初に花を見せてくれるのは“スイセン”です。
 
スイセン

これは、“パンジー”とよく似ている“ヴィオラ(Viola)”という花です。花径5cm以上をパンジー、それより小さいものをヴィオラと呼んでいるのだそうです。
 
ヴィオラ

これは、“クリスマスローズ”という花です。花が下を向いているので写真を撮るのがちょっと大変でした。
 
クリスマスローズ

明日は春分の日。これからはいよいよ春本番です。

春分の日の高速道路2015年03月21日

きょうは「春分の日」=「お彼岸の中日」です。“暑さ寒さも彼岸まで”と昔から言われるように、これからはどんどん暖かくなっていくのでしょうね。

お彼岸の中日とあって、花束を買ってお墓参りに行く人達を、散歩の途中で多く見かけました。

また高速道路を見たら、いつになく下り車線が混雑していて、ノロノロ運転の状態でした。常磐道の全線が3月初めに開通し、宮城県まで高速道路だけで行けるようになりましたが、その影響もあるのかも知れませんね。

下り車線を後方から見ると、こんな状況でした。
後方から見た下り車線

前方から見るとこんな状況です。
前方から見た下り車線

上り車線はガラガラでした。

ハンドグリップ法の効果2015年03月24日

NHK総合の「ためしてガッテン」という番組で紹介された“ハンドグリップ法”(詳しくはこちら)を昨年3月下旬から実践してきました。

ハンドグリップ法を始めてから2ヶ月ほど経過したときに、その効果についての中間的なまとめをしてブログで紹介しました(くわしくはこちら)。しかしながら、この期間は厳寒期ではなかったためか、ハンドグリップ法による効果の有無をはっきりとは確認できませんでした。

というのは、私の場合、冬期以外の季節では血圧がほぼ正常範囲なので、上記期間ではハンドグリップ法による効果がデータに表れにくかったものと思われます。


本ブログでは、ハンドグリップ法の実践を始めてからほぼ1年になりますので、この1年間(2014年度)のデータとその前の1年間(2013年度)の比較によるハンドグリップ法の効果について検討した結果を紹介したいと思います。

次の図は、“起床直後”の測定結果から毎月の平均値を求めてグラフにしたものです。一般的に、起床直後は血圧が高めになるという傾向があります。
“起床直後”の比較

最低血圧については2013年度に比べてほとんど差はみられませんが、最高血圧については12月~3月の期間でハンドグリップ法を実践した2014年度の値が低くなっているのがわかります。

次の図は、“起床後30分”ほど経過したときの血圧をまとめたものです。起床後30分とは、軽く身体を動かすなど心身共にある程度覚醒が進んだ状態を意味します。
“起床後30分”の比較

最低血圧については起床直後の場合と同様、ほとんど差は見られません。最高血圧については一部に少しの違いが見られますが、これはバラツキの範疇と考えたほうが良さそうです。

次の図は、就寝2時間ほど前(“就寝前”)に測定した結果をまとめたものです。
“就寝前”の比較

最低血圧および最高血圧の両者とも、2013年度と2014年度の差はほとんどみられません。


以上より、ハンドグリップ法の効果について調査した結果は、以下のように要約できます。

 ● 最低血圧については、いずれの測定タイミングにおいても年間を通して80mmHg以下
   の正常範囲であるため、ハンドグリップ法の効果がデータには表れにくいと思われる。
 ● 最高血圧については、起床直後の測定において外気温が低い冬期に高くなる傾向が
   あり、その高くなったところにハンドグリップ法の効果が表れやすいと思われる。



【補記】
今回の比較では、厳寒期における起床直後の最高血圧に“ハンドグリップ法”の効果と思われる差がみられました。しかしながら、この調査そのものが厳密な条件下で実施したものではなく、2013年度と2014年度のデータには“ハンドグリップ法の有無”の違いだけではなく、ほかにも様々な変動要因の影響が含まれていると考えられます。従って、起床直後のデータに表れた差がハンドグリップ法の効果によるものとは言い切れないことをお断りしておきます。